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第二十二話 迫りくる真実


 クルトの誕生日パーティーの翌日。



 夜遅くに家へと帰ってから寝たので、まだ眠たいけど起きる事にした。


 リビングに向かうといい匂いがする。


 ジアスとローナが仲良く朝食を作っている。


 ローナとジアスもすっかり仲良くなった。


 朝食を待っていると、ステラやセシル、ナギさん、パラケルトさんも起きてきた。


 

 運ばれてきた朝食を全員で食べた後、ローナは救護院での仕事がある為、別れの挨拶をした。



 僕達は今日この王都を発つ予定だ。


 クルトにも昨日別れの挨拶を済ませている。


 あとは食べ物や魔力回復薬などの補充を済ませて冒険者ギルドに向かう事になった。


 そろそろSランク冒険者に昇級できるかどうかの結果が出ていてもおかしくない頃合いだからだ。



 補充を済ませて冒険者ギルドへと向かうと、ギルドマスターの執務室へと通された。


 「久しぶりだなお前達。知らない顔も増えているが、用件は分かっている。ルートヴィヒ、ステラ、セシル、ナギ·ミヤモト、ジアスは冒険者カードを提示してくれ」


 ギルドマスターのレドルフさんに冒険者カードを渡すと、冒険者カードを触りながら詠唱すると僕達の冒険者カードが光りだした。


 しばらくして冒険者カードの発光は止んで冒険者カードを返してもらった。


 冒険者カードを確認すると、Sランクに昇級していた。


 Sランクになったのは僕だけじゃなく、ステラ、セシル、ナギさんもSランクに昇級したらしい。


 ジアスはS級ダンジョン踏破を考慮されてBランク冒険者に昇級した。


 「お前達は、五人以上のギルドマスターの承認を得てSランク冒険者に成った。これからお前達は冒険者の憧れであるSランク冒険者として活動する事になる。冒険者の見本にならなければいけない存在だ。だからくれぐれも問題だけは起こさないでくれよ」


 僕達にというかステラを見て注意喚起をしている。


 「了解、任せて!!」


 ステラはドヤ顔で胸を張っている。


 レドルフさんはそんなステラを見て深く溜息を吐く。


 

 用件も済んだので僕達は冒険者ギルドを出て、王都シュライゼムを出てオルファースト王国へと向けて魔導自動車を走らせた。


 途中冒険者ギルドのクエストをこなしたり、休憩を挟んで、ナギさんとセシルと剣をぶつけ稽古をする。


 その間ジアスは料理を作り、ステラとパラケルトさんは仲良く談笑している。

  

 魔導自動車を走らせていると、以前戦争をしていた国々の復興の様子も目の当たりにした。


 戦争をしていた国々もだいぶ落ち着いたようで、戦争で破壊された砦や建物も建て直されている。


 復興している様を見れて感動した。


 あの戦争で多くの人が体だけじゃなく心も傷ついた。


 それでも皆前へと進んでいる。


 僕は、そんな彼らを尊敬する。


 

 魔導自動車を走らせる事一ヶ月でオルファースト王国へと入国した。


 目指しているのは、オルファースト王国北の街ヘルエイム。


 ヘルエイムへと向かう途中、王都カルガニオにて休憩をした。


 戦争時、王都から逃げていた住民達も戻ってきており、中々賑やかだ。


 だけど、住民達の中には暗い表情をした者も居る。


 現在、オルファースト王国はヨルバウム帝国の統治下にある。


 自分の母国が他国の統治下にあって心穏やかじゃない者も当然居る。


 ユルゲイトに利用されていた様なものなので、オルファースト王国の人達には正直同情している。


 あの戦争はユルゲイトさえ居なければ起こらなかったのだ。


 やりきれない思いを抱えながら王都カルガニオを後にした。


 王都カルガニオから三日経ち、ヘルエイムへと着いた。


 ジアスが言うには、ヘルエイムから北西に進んだ場所にお目当ての遺跡はあるらしい。


 魔導自動車を北西に進める事一時間。


 風化した建物群が目の前にある。


 どうやらここがお目当ての遺跡のようだ。


 ジアスが目を輝かせて遺跡を調べている。


 

 一通り遺跡を調べると、遺跡の中央に地下へと続く階段があった。


 僕達は警戒しながら地下へと進む。


 数分程歩き、広い空間へと出た。


 そこには予想していた人物が居た。


 「やぁ、待ちくたびれていたよ。ようこそ、古の都アムレイドへ」


 ユルゲイト·スペンサーは、怪しげに笑う。


 ユルゲイトの後ろには、巨大な扉があり、その巨大な扉の前にある台座にユルゲイトは腰掛けていた。


 だが、居たのはユルゲイトだけじゃなかった。


 ユルゲイトの左隣には傭兵王バーン·マグナスが。


 そして右隣には、狂牙キルハ·ブランドンと弓王カルフェド·イングラムが。



 「確かステラと言ったかな? 君にはこの扉を開けてもらいたい」


 後ろの巨大な扉を指差しながらユルゲイトは不敵に笑った。 


 


            ◆◆◆



 ――イルティミナ視点。



 あたしとチェルシーは、ユルゲイトの事を探る為にステラ達と別れ、ガゼット皇国へと入国した。


 まずはガゼット皇国皇都ナズレンへと向かうと、何やら騒がしい。


 聴き込みをすると、ガゼット皇国の大将軍であるカルフェド·イングラムが突如出奔したらしい。


 カルフェドが出奔? ユルゲイトと無関係ではないだろう。



 あたし達はカルフェドが住んでいた家を調べる事にした。



 一通り調べて見たが何も見つからない。


 ここは外れかと思ったが、チェルシーが地下への隠し通路を発見した。


 地下に足を踏み入れると、散乱した古そうな書物が。



 書物に目を通すと、古代人について書かれていた。


 読み進むにつれて内容は穏やかではなくなっていく。


 そしてユルゲイトの目的もはっきりとした。


 「ステラ、その扉を開けては駄目べさ!!」


 あたしは思いがけず叫んでしまい、チェルシーが目を丸くする。


 これが本当の事なら止めなくては!!


 あたし達は急いでオルファースト王国北の街ヘルエイムの遺跡へと向かった。

 


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