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東方夢喰録 〜 Have a sweet nightmare!! 〜  作者: ODA兵士長
東方夢喰録
20/52

第20話 団欒 –– ダンラン ––









「…………ッ!」


眼が覚めると、目の前には咲夜がいた。

隣には永琳もいる。


「目覚めたようね」


咲夜が言う。


「……?」


私は、いまいち状況が理解できていなかった。

えっと……

確か私は夢の中で、魔理沙を喰ったアイツに遭遇して……

咲夜がやられそうになって、フランもボロボロで……

私は、また、何も出来なくて……



















––––また?




ああ、そうね。

魔理沙の時も、紫の時も、妖夢の時も。

私は何も出来ずに、3人は床に伏してしまう事になった。

そう、また私は何も出来ずに……






















––––本当に?それだけ?














「霊夢!!!」

「ッ!」


気付くと、咲夜が私の肩を揺すり、大きな声を出していた。

何度も私に呼びかけていたようだ。


「しっかりしなさい」

「……うん」

「寝ぼけてるの?」

「それ、寝ぼけてたら返事できないと思うけど」

「そんな返しができるなら、大丈夫なようね」


咲夜が私から手を離す。


「少し聞きたいのだけど」

「え?」

「私が貴女に渡した薬、飲んだの?」

「薬……?」

「ユメクイ化の薬よ」

「ああ、あれなら病室の棚に置いてあるわ」

「つまり、飲んでないのね?」

「ええ」

「……」


咲夜は黙ってしまった。


「……咲夜?」

「単刀直入に問うわ。貴女、いつユメクイになったの?」

「……え?」

「あんな力を見せつけられて、貴女を人間だと思えるほど、私は頭のおめでたい人間じゃないわ」

「……あんな力?」

「まさか、覚えてないの?」

「…………何を?」

「はぁ……じゃあ貴女、あの夢の中からどうやって出たと思ってるの?」

「……」

「私は囚われ、抜け出すことが出来ない。妹様は手首を切断され、能力が使えない。貴女はそれまで足が竦み、ただ見ていることしかできなかった」


咲夜が、厳しく私を睨んだ。


「その状況で、どうやってここに戻ってきたのかしらね?それも、誰一人欠けることなく」

「…………」

「貴女の力は圧倒的だったわ。相手からの攻撃は効果がなく、貴女の攻撃は相手を追いかけるように飛んでいき、一撃で仕留めてしまう」

「……なにそれ?」

「貴女の力よ。貴女がやったの。そして私は、もちろん妹様も、その力に救われたのよ」

「私が……そんな……?」

「覚えてないなら––––」







––––––––––ザワッ––––––––––







「––––実践してみましょうか?」


そこは咲夜の集めた夢の中だった。

隣に居たはずの永琳の姿はない。


「どうかしら?何か変わったことはある?」

「変わったこと……?」


私は、自分の体を眺めた。

特に変わったことなんて––––







––––あれ?



「……私、飛べるんだけど」

「貴女、本当にあの時のこと覚えてないのね」

「なんで私飛べるの?」

「知らないわよ」

「……ねぇ、私って、ユメクイなの?」

「おそらくね」

「そう……私もついに、人間やめちゃったのね……」


私は俯き呟いた。


「取り敢えず、戻りましょうか」





––––十六夜咲夜の集めた夢は崩壊した––––





「––––」

「……咲夜。夢を集めたのね?どうだったのかしら?」

「霊夢は空を飛ぶことができたわ。戦闘をした訳じゃないけど……霊夢はユメクイよ」

「そう……」

「でも、どうやって私はユメクイになったの?」


私には疑問だった。


「それに、ユメクイは夢に巻き込まれないはず。つまり、今、咲夜の夢に引き込まれた私は人間だということにならない?」

「…………そう言えば、確かにそうね。いや、撒き夢の能力を持ったユメクイかもしれない……?」

「でも、夢を見ないユメクイが撒き夢の能力を持つって、すごく矛盾してるわよ?」

「"夢を見る程度の能力"を持ったユメクイ、として考えるなら矛盾はしないと思うわ……多分」

「夢を見る程度の能力、ね……仮にそれが私にあったとして、ユメクイなら、それ特有の空腹感があるはずでしょ?私は感じたことがないわ」

「私が薬で夢を見て、空腹感が起こらなくなるように、夢を見る貴女はそもそもユメクイとしての空腹感がないってことかしらね?」

「なんだか、面倒な話ねぇ……」


永琳は私たち2人が議論しているのを黙って見ている。


「とにかく霊夢。貴女はユメクイであると言う事実は変わらないわ。私たちと共に闘ってくれるかしら?」

「別に人を襲おうとは思わないし、どうせ夢に巻き込まれるんでしょ?なら構わないわ。どちらにせよ、戦わなければ現実に戻って来られないもの」

「まあ……そうね。ただ、無理をする必要はないわ。貴女はまだ、自分の力を制御できないでしょうし」

「そうね」


とりあえず、これからの方向性は決定した。

私も"ユメクイを喰らうユメクイ"として闘うという事になった。


「そういえば…………ここ、どこ?」


先ほどから周りを見て疑問に思っていたが、尋ねるタイミングを失っていた。

そこは、病室ではなかった。

"和"を感じさせる、厳か且つ落ち着いた雰囲気の部屋だ。

誰かの家……?


「私たちの家よ。そして、ここは咲夜の部屋」


そう答えたのは、先ほどから黙っていた永琳だった。


「突然倒れたから、取り敢えず私がここに運んだわ」


補足的に説明をする咲夜。


「ここが、咲夜の部屋?」

「そうよ」

「へぇ……」

「あんまりキョロキョロされると恥ずかしいわね」

「疚しいものでも置いてあるの?」

「そんな訳ないでしょ」

「なんか無いの?」

「なんかって何よ…………なんでベッドの下を覗いてるの?」

「あ、いや……定番かなって」

「どういうことよ?」


咲夜の部屋は、綺麗に片付いており、普段からよく掃除をしていることが伺えた。

さすが、元メイドといったところだろうか?


「今日はもう遅いわ。ここで泊まっていってもいいけど、どうする?」


窓の外には、月が浮かんでいた。

いつの間にか、私はかなり寝てしまったみたいだ。


「え、悪いわよ……」

「別に気にする必要はないわ」

「……なら、そうするわ。ありがと」

「あら、素直な子は好きよ」

「なッ……」


永琳は私たち2人のやり取りを微笑みながら見ていた。


「貴女たち、とてもいい関係になったわね」

「何よ、いきなり」

「なんでもないわ。泊まっていくのなら、霊夢もお風呂に入りたいでしょう?食事の準備をしておくから、先に入ってて頂戴」

「本当に……悪いわね」

「気にしなくていいわ。それと、咲夜も一緒に入っちゃいなさいね」

「え?一緒に?」

「うちのお風呂は広いし、入れると思うわよ?」

「物理的な問題じゃなくて……」

「別に女同士だし気にしないでしょ?あ……霊夢はまだ思春期かしら」

「うっさいわね」

「まあどっちでもいいわ、とにかく入ってきなさい」


永琳はそう言うと部屋を出て行った。


「さて、お風呂場まで案内するわ。ついてきて」


なんだか納得いかないが、私は咲夜についていく。

部屋を出て、階段を降りる。

そこで気づいた。


「この家……やけにでかいのね」

「そうね。母さんは医者だし、そこそこ儲けてるみたいだから」

「なるほど。でも、貴女が来る前は一人暮らしでしょう?それにしては広すぎない?」

「それは私も思ったわ。けど、それについて聞いたことはないわね」

「そっか……まあ、お金持ちって無駄に家がデカい人多いものね」


そんな会話をしていると、風呂場に着いた。


「ここよ」

「本当にデカいのね……」

「1人じゃ持て余すわ」

「確かに、1人でこの広さは…………って、本当に2人で入るつもり?」

「母さんに、そう言われたから」

「はぁ……まあ別にいいけど」

「私、こうして誰かとお風呂に入るなんて初めてなのよね。ちょっとだけワクワクしてるわ」

「メイド時代に、レミリアとか美鈴とかとは入らなかったの?」

「使用人の分際で、そんな自由はないわ」

「へぇ……意外と厳しかったりするの?」

「まあ、多少はね」

「メイドって大変なのね」

「楽ではないわ。楽しかったけど」


私たちは服を脱ぎ、軽く体を流してから浴槽に浸かった。

浴槽は2人で入ってもだいぶ余裕があった。


「ん……んんっ…………ぷはぁぁあ…………ふぅ、いい湯ね」

「霊夢、なんかオヤジくさいわ」

「いいじゃない。お風呂くらい好きに入らせなさいよ」

「まあ、いい湯なのは確かね」

「なんだか、こうやってゆっくりお湯に浸かるなんて、久しぶりな気がするわ」

「霊夢はいつもシャワーだけなの?」

「そうね、お湯を溜めるのが面倒に思えるのよ。それに時間がかかって、なんだか勿体無く感じるわ」

「でも、お湯に浸かるって大事なことよ?血行が良くなるから、疲れの取れ方も違うわ」

「うーん、それは分かってるんだけどね〜」

「まあ、面倒に思う気持ちも、分からなくはないけど」

「……あ、そういえば」

「どうしたの?」

「こうしてるあいだに、夢に集められたらどうなるの?」

「どうなる……って?」

「いや、その、裸のまま夢の中に入るのは嫌だなって」

「ああ……今までお風呂の最中に夢の中に入ったことはないから、正確なことは分からないけど……多分大丈夫よ」

「なんで?」

「夢の中だと、体の異常が消えるのよ。 怪我や病気や障害……どんな事でも、自分が異常だと思っていることは、夢の中では全て正常になるのよ」

「へぇ……便利なのね」

「そういえば、老化も、自分が異常だと思えば夢の中では若返るみたいよ」

「本当に?」

「ええ。以前患者さんと一緒に夢に巻き込まれたことがあったんだけど、病気に加えて顔のシワとかも無くなってて……その患者さんは60代だったのに、まるで20代に戻ったかのようだったわ」

「うわぁ……なんか、すごいわね」

「だから、裸というのも異常だと思えば、知らないうちに何かを着せられてるんじゃないかしら?」

「なるほどね」


咲夜は立ち上がる。


「さて、背中を流してあげるわ」

「別に、そこまでしなくても良いわよ」

「私がやりたいから言ってるのよ。早くこっち来なさい」

「仕方ないわね……分かったわよ」

「ふふっ」


咲夜はなんだか楽しそうだ。

ワクワクしている、というのは本当だったのだろう。

なんだか、咲夜が可愛く見えてきた。


「霊夢って、結構華奢なのね」

「悪い?」

「そんなこと言ってないでしょ」


そんなことを言いながら、咲夜が私の背中を洗う。

不意に、咲夜の手が私の胸に伸びた。


「ひゃあっ!?」

「ふふっ、なにその声」

「あんたバカじゃないの!?」

「良いじゃない。女同士だし、減るもんじゃないし」

「死ね!」

「ちょっと、蹴らないで、痛いわよ」


咲夜はクスクスと笑っていた。


「貴女をからかうのは、本当に面白いわね」

「ムカつく……」

「やり返したければどうぞ?私は触られても気にしないけど」

「そんな汚いもの触りたくないわ」

「き、汚くないわよ!失礼ね!」



––––そろそろ夕飯出来るから、遊んでないで上がりなさい。



風呂場の外から、永琳の声が聞こえた。

確かに少し長めの風呂になっているかもしれない。

永琳は、心配して見にきてくれたのだろう。


私たちは、まもなく風呂を出た。




「あら、ドライヤーくらいかけてから来ればよかったのに」

「私はいつもかけてないわ」

「髪が痛むわよ?せっかくの綺麗な黒髪なのに」

「別にいいわよ」

「髪は女の命よ。咲夜に乾かしてもらったら?」

「嫌よ、あんな奴」

「あらあら。咲夜ったら、嫌われちゃったのね」


永琳は笑いながら言う。

咲夜とは血は繋がっていないというが……なんとなく似ている気がした。


「いいお湯だったわ、母さん」

「そう?よかったわ」


そして、咲夜も髪を乾かし、戻ってきた。


「……そういえばあんた、病室では永琳の事、院長って呼ぶのに……家ではそうなの?」

「私は公私を分けてるのよ」

「別に、そんなことしなくてもいいと思うのだけどね。咲夜ったら、病院では母さんって呼んでくれないのよ」

「仕事に私情を挟むのは良くないでしょう?」

「あんた、この前フランの時……」

「うるさいわね。終わったことをぶり返さないで頂戴」


永琳は笑っていた。

そして、私たちに言う。


「さて、もう出来てるわ。座ってちょうだい」


食事が用意された場所は、本当に広かった。

現代的な洋風の内装だが、どこか和を感じさせるものがある。

和洋折衷の、落ち着いた雰囲気だ。


「すごい豪華ね。普段からこんな感じなの?」

「さすがにここまではしないわよ。今日は霊夢がいるから張り切ってみたわ」

「咲夜の料理は何度か食べてるけど……永琳のは初めてだから、気になるわね」

「期待して良いわよ、霊夢。母さんの料理の腕は確かだから」

「嬉しいこと言ってくれるわね、咲夜」

「本当のことだもの」


永琳が奥に座る。

私と咲夜は向かい合う形で座った。


「それじゃあ、頂きましょうか」

「そうね」


「「「いただきます」」」


「––––ッ!」

「お口に合うかしら、霊夢?」

「お、美味しい……」

「喜んでくれてよかったわ」

「……うん、やっぱり美味しいわね」

「咲夜もありがとう」


永琳の料理は、本当に美味しかった。

そして、それだけじゃない。

こうして、笑いながら誰かと食事をする。

それが料理の味をさらに引き立てる。


––––楽しい。


私の箸は止まらなかった。

それを見て、永琳が微笑んでいるのが分かった。


「……ッ」


––––そのとき、ふと、魔理沙の顔が浮かんだ。

浮かんだ魔理沙の顔は、とびっきりの笑顔だった。



「霊夢?」

「……え?」

「どうしたの?いきなり手が止まったみたいだけど……」

「え、あ……いや、なんでもないわ」

「そう?お腹いっぱいなら、残して構わないわよ」

「いや、そういうわけじゃなくて……」

「どうしたの?」

「なんだか……魔理沙のことを、思い出して……」

「魔理沙のことを?」

「私だけ、こんな楽しい思いをしちゃって良いのかなって。魔理沙に……いや魔理沙だけじゃないわ。紫や妖夢、それにレミリアも含めて、私だけがこんな楽しくなってていいのかなって……そう、思っただけ」


私は、今にも泣いてしまいそうだった。


「霊夢」


咲夜が、力強く私を呼んだ。


「魔理沙が貴女に言ったこと、忘れたのかしら?」

「……え?」

「魔理沙は言っていたわ、助けたことを後悔してない、とね」



––––私はお前を……霊夢を助けたこと、後悔してないぜ!



「…………ッ」

「魔理沙達に思うことがあるのは分かる。私も時々、お嬢様を想って辛くなるわ」


咲夜は少し悲しそうな目をしたが、すぐに目に力が戻る。


「でも、それこそが私たちの勝手な同情なのよ。そんな同情、受け取る側は果たして嬉しいのかしら?そんな同情しても失った人は帰ってこないのに、意味があるのかしら?」


私は、何も言えない。


「あなたに私の考えを押し付けるつもりはないし、魔理沙が私と同じ考えだという保証もない。だけど、少なくとも私なら、そんな同情を受けるよりも、自分が助けた相手が幸せでいてくれた方が嬉しいわ」

「…………私も……もし、魔理沙と立場が逆なら……多分、魔理沙に笑っていてほしいと思うわ」

「そういうことよ。それに、過去を悔やんでも何も変わらない。大事なのは、今どうあるべきか、なのよ」

「今、どうあるべきか……?」

「霊夢はもっと笑うべきだと、私は思うわ」


そういう咲夜は、優しい笑みを浮かべていた。


「……うん、そうする」


私も精一杯微笑む。

私たち2人の傍らで、永琳も笑っていた。






























「…………」


私は、ベッドの中にいた。

そしてこの3日間に想いを巡らせる。


––––まだあれから3日しか経ってないなんてね。


本当に濃い3日間だった。



1日目、魔理沙が喰われた。

思えば、咲夜との出会いも、ユメクイという存在を知ったのもあの時だったわね。

そうだ。咲夜とは、まだ知り合って3日なんだ……

自分でも訳が分からないほど、咲夜と親しくなってしまった。


そして、妖夢と知り合ったのもその日の夜だった。

その夢の中で魔理沙ともしっかり会話できたんだっけ。

今思えばあれも、異常が消えるっていう夢の効果だったのね。

また魔理沙と話したい…………けど、もう魔理沙が喰われるのなんて見たくない。

だから、あんな危険な場所に連れて行くわけには行かないけど……

咲夜に頼んで、集めてもらおうか?

いや、でも……あの集め方は結構辛いみたいだから……

やめておこう。



2日目には、咲夜の昔話を聞いたわね。

そして、ルーミアもユメクイであることが分かった。

魔理沙と仲が良かったルーミアだから、私は見殺しにできず、レミリアと共に咲夜に無理を言って、ルーミアを仲間にすることにした。

でも、結果的には誰も悲しんでないから、良かったわよね?


そしてその後、紫が喰われた。

犯人は分からないが、ユメクイであるのは確かだ。

そういえば……永琳にその時の詳しいこと、まだ聞いてなかったわね。

色々忙しくて聞けなかったけど、今はもう永琳を疑ってないから、聞く意味もないわね。



そして3日目、つまり今日。

朝にユメクイを喰らうユメクイ達が集結した。

全員集まると、本当にキャラの濃い奴らだな、みたいな事を思った。


そしてフランに集められ、妖夢が殺された。

もちろん、現実世界では死んでないけど。

フランの力は圧倒的だった。

でも、私が痛みに苦しんでる間に妹紅が夢を崩壊させたみたい。


そして現実に戻って、魔理沙の手術が終わり、フランが仲間になった。

聞けば、フラン自身も自らの狂気に苦しんでいたと言う。

フランを完全に許したわけじゃないが、野晒しにするよりはマシだろう。

そういえば、フランは紅魔館に帰ったのだろうか?

ここにいないということはそうなのだろう。

美鈴とやらが迎えに来たのだろうか?

まあ、今はどうでもいいことだが。


そしてその後、私たちはアイツに夢を集められた。

咲夜、フランが共にやられ絶望的状態まで追い込まれた。

そこで私は力を発揮した……らしい。

本当に記憶がない。

でも……なんとなく覚えているような……

懐かしい感じが………………










––––懐かしい?















「……咲夜、まだ起きてる?」

「ん?どうしたの、霊夢?」


咲夜は私の隣で寝ている。

広いベッドだ。窮屈だとは思わない。


「眠れないの?」

「…………なんか、色々考えちゃって……」

「そう……こっちに来る?」

「……」

「遠慮することはないわ」

「……うん」


私は、咲夜の腕の中にいた。

すごく、安心する。


「––––おやすみなさい、霊夢」


私はその言葉に何故か、涙を流していた。











*キャラ設定(追記なし)


○博麗霊夢

「私は勘で動いただけよ」


年齢 : 17歳くらい

他人に無関心なところもあるが、人との関わりを避けているわけではない。

楽しいことも美味しいものも普通に好き。

勘が鋭く、自分でも驚くほどの的中率を誇る。


【能力 : 空を飛ぶ程度の能力】

文字通り空を飛ぶことができる。

この能力を発展させた技が以下の2つ。


・夢想封印

攻撃技。

武器として出現させた御札に特殊な効果を持たせる。

その札が貼り付いた者は光に包まれ捕食され、跡形もなくなる。

痛みもなく、存在が消える。


・夢想天生

防御技。

ありとあらゆるものから"浮く"ことで、実体を持たない"夢"の状態となる。

相手は攻撃を当てることも出来ず、ただ防ぐ手立てのない御札をその身に受けることになる。

また、その御札は追尾性能を持つ。




○十六夜咲夜

「まあ、1番早いのは、私がユメクイを殺すことでしょうね」


19歳になる程度の年齢。

冷静沈着、才色兼備………を装っている。

実力、容姿共に十分だが、自意識過剰。

しかし結構他人想いで、世話焼きな面もある。

また家事全般を余裕でこなせる為、嫁にしたい女子No. 1である。(作者調べ)


【能力 : 時を操る程度の能力】

時間を加速、減速、停止させることができる能力。

巻き戻すことや、なかったことにする事はできない。


武器としてナイフを具現化させる。

その数に制限はない。




○八意永琳

「また、やり直しましょう。私にはそれを手伝い、見届ける責任がある」


37歳になる程度の年齢。

若くして名声を獲得した医師。

色んな薬を作っている(らしい)。

彼女の人柄に惹かれて病院を訪れる者も多い。

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