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東方夢喰録 〜 Have a sweet nightmare!! 〜  作者: ODA兵士長
東方夢喰録
18/52

第18話 草原 –– ソウゲン ––








「……妖夢」


私は小さく呟いた。

妖夢は眠っている。


「また私は、目の前でヒトを…………慢心が過ぎたわね」


アリスが厳しい表情で言う。

全員が俯いていた。





––––あれから。

夢の世界から帰ってきた私たちは、すぐさま妖夢の手当てを永琳に要求した。

永琳は、4人目だからだろうか、慣れた手つきで応急処置をする。

そして今に至った。

妖夢の病室は、魔理沙と紫の病室の隣になった。



「そうよ。あんたらが余裕ぶってなければ、妖夢はこうならなかったかもしれないのに……ッ!」

「落ち着きなさい、霊夢」


怒りが込み上げる私を止めたのは永琳だった。


「夢の中での出来事は、今さっき優曇華から聞いたわ。突然襲われたなら仕方ないことよ。たとえ慢心せずに、危機感を持っていたとしても防げたか分からない」

「で、でも……!」

「それに、妖夢はまだ新入りだけど、この子たちと共にユメクイと戦うユメクイだった。こうなる危険があることも承知だったはずだし、覚悟もしていたはずよ」

「……ッ」


何も言えなかった。

確かに彼女たちは自ら戦地に赴く。

当然元々こうなる危険は高く、さらにそれを承知し、覚悟している。

私がこうして怒りを覚えるのは、御門違いなのかもしれない。


「恨むべきは、ユメクイよ」


永琳が私の心を見透かしたように言った。

その言葉の中には、もちろん咲夜や妖夢といったユメクイは含まれていない。




「それにしても、咲夜」


妹紅が咲夜を睨みつけながら言う。


「何かしら?」

「……なんで最後、邪魔したんだ?」

「何の話?」

「とぼけんな!あの世界は私が主を殺したから崩壊したんじゃない!主が捕食を諦めたからだ!」


妹紅が咲夜の胸倉を掴む。

その声には明らかな怒りが込められている。

咲夜は視線を逸らす。


「それは本当なの?」


永琳が咲夜を睨んだ。

咲夜は視線を逸らしたまま、言った。


「私には、何を言ってるか分からないわ」

「お前はッ……」

「妹紅、落ち着きなさいよ」


怒りに震える妹紅を、私は止めた。

もしも魔理沙がユメクイだとしたら、私は殺せるだろうか?

魔理沙が殺されるのをただ見ていることが、出来るだろうか?


「なんだよ霊夢?お前には関係ないだろ?」

「ええ、私には関係ないわ」

「なら黙ってな」

「いや、黙らないわ」

「は……?」

「いくら私情を挟んではいけないとしても、限度があるわ。あのユメクイは、咲夜にとっては家族みたいなものだった、そうでしょ?家族を殺されたくない。そんなの人間なら誰でも––––「霊夢」


私の言葉を遮ったのは、アリスだった。


「間違ってるのは貴女よ」

「え……?」

「ユメクイの殲滅を誓った私たちは、いかなる私情も挟めない。それがたとえ友であれ、恋人であれ……家族であってもね」


アリスは淡々と続ける。


「それに咲夜は、"人間"じゃないわ」

「そうだ。そして、それなりの覚悟をしている筈なんだ。なのに咲夜は……」


妹紅とアリスが厳しい目つきで咲夜を見る。

咲夜はため息を吐いた。


「……ええ、そうよ。最後に妹様を助けてしまったわ。いけないとは分かっていたし、少し今でも後悔してる」


咲夜は淡々と語る。

もう、視線を逸らしていない。


「でも……もしあの時、あのまま妹様が殺されるのを見ているだけだったら、私はもっと悔やんでたわ」


淡々と語りつつも、語気が強く感じられた。

咲夜は自分の選択が間違ったとは思っていないようだ。

おそらく間違いだと理解しているが、感じてはいないのだろう。


「ただ、貴女のやったことは許されないことね。罰が必要だわ」

「なんでも受け入れるわ。殺したいなら殺せばいい」

「そんな酷いことはしないわよ」


永琳が咲夜を真っ直ぐ見つめる。


「貴女には今から紅魔館に向かってもらうわ」

「……それはつまり、妹様を……?殺されるよりも酷い罰だと思うのだけど?」

「違うわよ。まあ、本当は殺すのが一番いいのでしょうけどね」

「じゃあ私は何をすればいいのかしら?」

「ここに連れてくるだけでいいわ。その子に全てを説明してあげましょう」

「……え?」

「その後その子をどうするかは、その時決めるわ。もしも納得して仲間になるならそれでもいいし、歯向かうようなら私が殺す」

「……ッ」

「どちらにせよ、重要な手がかりの1つなのよ」

「手がかり?」

「ここに貴女たちを集めた目的、忘れたかしら?」

「……ああ、なるほど。誰にユメクイにされたかってことね」

「そうよ。だから貴女はフランドール・スカーレットを連れて来なさい。お供として、優曇華や妹紅、アリスを連れて行ってもいいわ。ただ、ルーミアと霊夢は残りなさい」


永琳が私とルーミアを見て言った。


「私は別に行きたくないから、言われなくても残るつもりだよ。もしまた、あんな目にあったら面倒くさいし」

「私も力になれそうにないから行かなくていいけど、どうして私達だけ残らせるの?」

「ルーミアには、フランドールと同じように聞きたい事があるし、霊夢は今日が魔理沙の手術日だってこと忘れたかしら?」

「あ、そういや、今日だったわね……色々ありすぎて忘れてたわ」

「私にかかれば、大した時間もかからないし失敗なんてあり得ないけど、付き添いたいでしょう?」

「ええ、そうね。無事を祈りながら、待つことにするわ」


パンッと、永琳が手を叩く。


「それじゃあ、全員解散ね。己のすべき事をしなさい」



























「ふぅ、終わったわ」


永琳がマスクを取り私に言う。


「魔理沙は?」

「大丈夫よ。眠ったままだわ」


魔理沙の手術は、無事終了した。

永琳はそこまで大きな手術ではないと言っていたが、果たしてたったの30分で終わらせてしまうのは、ただ"速い"という言葉だけで形容していいのだろうか?

人間業じゃない、と私は思った。


「そう……ありがとう、永琳」

「あら、御礼を言ってくれるのね」

「もちろんよ。あんたがいなければ、魔理沙は今頃窒息死よ」

「"私がいなければ"……ねぇ」

「何?」

「なんでもないわ。八雲紫と魂魄妖夢の手術も終わらせてしまおうかしら」

「その2人の判断は永琳に任せるわ。私は別に紫の家族じゃないし……」

「そう。なら、勝手にこちらで考えるわ」


永琳が窓から外を見る。


「そろそろ帰って来てもおかしくないのに……遅いわね」

「咲夜たちのこと?」

「ええ、そうよ。まあいいわ。それより、ルーミアは何処にいるのかしら?」

「ルーミアなら、妖夢の病室にいると思うわ」

「ならそこでいいわ。行きましょうか」

「え、私も?」

「あら、興味があると思っていたのだけど?」

「そりゃあるけど……」

「おそらくルーミアは気にしないだろうし、ルーミアから聞いたことは後で皆に報告するつもりよ」

「なるほどね。じゃあ同行させてもらうわ」

「ええ、ついて来なさい」





私は永琳の後ろをついて歩く。

そして妖夢の病室の前に着いた。


「ルーミア、開けてもいいかしら?」

「いいよ」


奥から投げやりな声が聞こえてくる。

永琳が扉を開けた。


「さて、ルーミア。貴女には聞きたいことがあるわ」


そう言いながら、永琳はベッドの横に置かれた椅子に腰掛ける。

ルーミアは妖夢の足元で、足をブラブラとさせながら座っていた。


「回りくどいことは嫌いだよ。面倒くさいから」

「ええ、単刀直入に問うわ。貴女がどうやってユメクイになったのか、教えてもらえるかしら?」

「誰かに薬をもらったんだよ」

「誰か?」

「うん。名前は知らないし、顔もよく見えなかったなー」

「その人とは何処で会ったの?」

「その辺だよ。夜中に散歩してたら話しかけられた」

「夜中に散歩……?」

「うん。私、暗いところ好きなんだよね」

「そ、そう……」


永琳が肩を落とす。

それは情報が得られなかったが故の落胆なのか、奇想天外なルーミアへの呆れなのか、私には判断できなかった。


「あ、でも確か」


ルーミアが閃いたように言った。


「なんだか有名人らしいよ。私のこと知らない人なんているんだ、みたいなことを言ってた気がする」

「有名人……?」

「この辺で知らない人はいないって……あはは、案外犯人って永琳だったりしてね」

「何を言ってるのかしら?」


私の方から永琳の表情は見えないが、その声色には怒りが伺えた。


「冗談冗談。怒らないでよ、面倒くさい」


ルーミアが笑って言った。


「……はぁ、貴女を相手にするのは疲れるわ」


ため息を吐き、永琳が肩を落とす。

今度は明らかに、呆れからくるものだった。







少しして、部屋の扉を叩く音がした。


「入っていいわ」


永琳がそう言うと扉が開く。

そこには咲夜がいた。


「咲夜、随分と遅かったようだけど?」

「妹様が、紅魔館にいらっしゃらなかったから、少し遅くなってしまったわ」

「なるほど。それで、その妹様は何処いるのかしら?」

「こちらにいらっしゃるわ」


咲夜は扉の脇に目配せした。

おそらく、死角で隠れているのだろう。


「妹様、大丈夫ですから。どうぞこちらに」


咲夜が催促して、渋々といったように姿を見せた。

その様子は夢の中で見た彼女とは全く異なるものだった。


「……こ、こんにちは」


少女は震える声でそう言った。

彼女の背中に、あの特徴的な羽は生えていなかった。


「なんだか聞いていた話とはだいぶ違うのね」

「夢の中じゃ、もっと狂ってたわ。今は同一人物か、疑うレベルよ」

「ご、ごめんなさい!あの時の私は、私じゃなくて……その……」


夢の中で狂気に酔いしれていたその少女––––フランドール・スカーレットは、自分に自信のない、弱気な女の子といった様子だった。


「今更謝っても遅いわよ。どんな言い訳も許されない。妖夢をあんな風にしたのはあんたなのよ?」

「やめなさい、霊夢」


私はフランに罵声を浴びせようとするが、咲夜に止められた。


「妹様は、二重人格のような状態なのよ」

「……二重人格?」

「そうよ。なんでも空腹になると意思が曖昧になるらしいわ。でも記憶がなくなるわけじゃないから、いつも罪悪感を感じてたって」


フランは俯いていた。


「今回も罪悪感に追い詰められて、紅魔館を抜け出したそうよ。美鈴から聞いたけど、今までも何度かあったみたい」


フランは震えていた。


「つまり、今の貴女と、夢の中の貴女は、同じであって違うのね?」


永琳がフランの肩に手を乗せた。

フランは頷く。


「なら、話が早くて助かるわ。貴女の狂気が出るのは、お腹が空いたときなんでしょう?」

「……うん」

「なら、この薬をあげるわ。これはユメクイとしての空腹を抑える薬。咲夜も飲んでいるものよ」

「咲夜も……?」

「はい、妹様。私も服用しております」

「……なら、飲む」


フランは永琳を見た。


「だけど、この薬には副作用があるの」

「副作用?」

「この薬を飲むと、ユメクイに夢を集められるようになる。それも、かなりの高確率でね。いつも狂気の中で能力を使っていた貴女が、その状態でも能力を上手く使えるかはわからないけど……要するに命の危険に晒されることが多くなるわ。それでも飲む?」


フランは少し考えた。

だが、決断までそれほどの時間はかからなかった。


「飲むわ。私が傷つける側になるのはもう嫌だよ……」

「そう、ならこの薬を飲みなさい」

「うん」


フランは一気に薬を飲み込んだ。


「これで安心ね。一番良い終わり方をしてくれてよかったわ」


永琳が安堵の表情を浮かべている。


「今、貴女に質問をするのは酷かしら?」

「別に大丈夫よ」

「じゃあ聞くわ。フランドール、貴女はどうやってユメクイになったのかしら?」

「薬を飲んだわ」

「薬、ねぇ……誰から貰ったの?」

「お姉様よ。あ、お姉様っていうのは私の姉のレミリア・スカーレットで––––「嘘はいけないわ、フランドール」


永琳の厳しい目つきに、フランは一瞬硬直した。


「レミリアはこの病院で眠っているわ。ユメクイに喰われてね」

「…………え?」

「あら?妹なのに、知らされてなかったの?」

「どういうこと?」

「1年前、咲夜がレミリアを抱えてこの病院に駆け込んできたことは知ってるかしら?」

「…………知らない」

「本当に、何も知らされてないのね」

「お姉様と咲夜は、私が嫌で出ていったんじゃなかったの!?」


フランが咲夜を見る。

フランより、咲夜が驚いていた。


「そ、そんなことありません!私が妹様を嫌うなんて……況してや、お嬢様はもっとありえません!」


咲夜は断言する。

フランは喜びを感じていながらも、戸惑いの方が大きいようだった。


「何が何だか分からなくなっちゃった……」

「貴女はスカーレット家の娘でありながら、その権力や影響力は少ないのね」

「…………」

「とにかく、もう一度問うわ。いつ、どこで、誰に薬を貰ったの?」


永琳は語気を強めて尋ねた。


「……半年くらい前、紅魔館の庭で、お姉様に渡されたの。本当だよ。私はお姉様に渡された薬だから、飲んだんだもの」

「……嘘を言っているようには見えないわね。じゃあ、あんな状態のレミリアが、私たちに気づかれないように紅魔館に行ったということかしら?現実的に考えて不可能だけど」

「私に言われても分からないよ……」


フランは俯き、今にも泣きそうな声を出した。

はぁ……とため息を吐いた永琳が言った。


「これ以上、貴女に聞いても無駄そうね。そういえば、優曇華達はどうしたのかしら?」

「ああ、隣の病室にいるわ。この話を聞くのは良くないかもしれないって…………でも、ここには霊夢もルーミアもいるし、杞憂だったみたいだけど」

「ええ、そうね。別に貴女達に隠れてこの子達の話を聞こうとは思ってなかったもの」


咲夜と永琳が笑い合っていた。


「とりあえず、戻りましょうか」







それから、もう一度全員で集まった私たちは知り得た情報を––––新しく分かったことなど殆どなかったが––––共有した。

そして今回の長かった会合は終了し、解散した。



「妹様は紅魔館に戻られないのですか?」

「ここに居ちゃダメかな?」

「紅魔館にいる者たちが心配しますわ」

「……しないよ、どうせ。私なんて、居ても居なくても変わらないもん」

「妹様……そんなことは……」

「そんなことあるよ。だって、咲夜やお姉様が消えた理由を誰も教えてくれなかったんだよ?私なんて、スカーレット家の血を引いてるってことくらいしか価値がないのよ、きっと」

「妹様……」


咲夜は完全に否定する言葉が浮かばなかった。


「それにしても、お姉様と咲夜がこんな事になってるなんて知らなかったよ。紅魔館から、目と鼻の先にある病院なのにね」

「私はほとんど病院を出ませんから。それに美鈴には伝えてあったので、てっきり妹様もご存知かと……」

「あー、やっぱり美鈴は知ってたんだ」

「はい」

「あいつ、ここ来るかな?」

「おそらく、妹様を探しに来られるかと」

「じゃあその時でいいや」

「何かなさるんですか?」

「うん。殺す」

「え?」

「冗談だよ」


フランは笑った。

調子が戻って来たのだろう。


「ねぇ咲夜。私は冗談に聞こえないんだけど」

「大丈夫よ、霊夢。私も本気かと疑ったわ」

「酷いね、2人とも」


3人は病室内で笑っていた。

私はフランを許した訳ではない。

かといって私は、いちいちそれを引きずるような性格でもなかった。

言い方は悪いが、私にとって妖夢はその程度だったのだろう。

これが魔理沙なら、こうはならなかったはずだ。







もし、あのユメクイが現れたら––––私はどうするのだろうか?







「咲夜ってさ、言葉遣いの上では私やお姉様に敬意払ってるけど、たまに内容が結構酷かったりするよね」

「そんなこと御座いませんわ」

「まあ、咲夜が内心で何考えてるか分からないって事なら、私も同意するわ」

「私は至って普通の、純粋無垢な少女よ」

「自分で言っちゃう時点で、純粋無垢ではないと思うよ」

「妹様……酷いですわ……」

「あははっ、あんた、そんな顔できたのね。知らなかったわ」


ともかくそこは、とても穏やかな雰囲気で、フランの望んだ日常に近いものだったのかもしれない。

そして私も居心地の良さを感じていた。











































––––––––––ザワッ––––––––––


















「……ッ!」

「また……?遭遇率が高すぎるわ。普段は2日に一回集められる程度なのに…………やっぱりユメクイが増えて来てるって事なのかしら?それとも、霊夢が引き寄せてる……?」

「ねぇ咲夜!ここが他のユメクイの世界なの?」

「え、ええ……そうですよ。色々と考えても、分かりませんし……とにかく、夢の主を探しましょうか」

「なんだかワクワクするね!」

「……さ、咲夜」

「あら、霊夢?怯えているの?そろそろ夢にも慣れたかと思ってたけど?」

「ここ、あんたには見覚えないの?」

「見覚え?こんな大草原、私は別に見たこ––––ッ!」





私達は見知った草原にいた––––
































「––––あやっ?」









*キャラ設定(追記あり)


○博麗霊夢

「私は勘で動いただけよ」


17歳になる程度の年齢。

他人に無関心なところもあるが、人との関わりを避けているわけではない。

楽しいことも美味しいものも普通に好き。

勘が鋭く、自分でも驚くほどの的中率を誇る。




○十六夜咲夜

「まあ、1番早いのは、私がユメクイを殺すことでしょうね」


19歳になる程度の年齢。

冷静沈着、才色兼備………を装っている。

実力、容姿共に十分だが、自意識過剰。

しかし結構他人想いで、世話焼きな面もある。

また家事全般を余裕でこなせる為、嫁にしたい女子No. 1である。(作者調べ)


【能力 : 時を操る程度の能力】

時間を加速、減速、停止させることができる能力。

巻き戻すことや、なかったことにする事はできない。


武器としてナイフを具現化させる。

その数に制限はない。




○射命丸文

「誰も私に追いつけない」


25歳になる程度の年齢。

元大手新聞社の記者。

諸事情により、現在は別の大手企業で事務職をしている。

年功序列の考えを強く持ち、調子に乗った年下を最も嫌う。

目下の者にも敬語を使うことが多々あるが、それは決して相手を敬っているわけではない。


【 能力 : 風を操る程度の能力 】


風を自由自在に操ることができる。

風の速さや範囲、密度を操ることで、鋭い刃のような風や厚い壁のような風など、ありとあらゆる風を生み出すことができる。





○八意永琳

「また、やり直しましょう。私にはそれを手伝い、見届ける責任がある」


37歳になる程度の年齢。

若くして名声を獲得した医師。

色んな薬を作っている(らしい)。

彼女の人柄に惹かれて病院を訪れる者も多い。




○フランドール・スカーレット

「今の紅魔館じゃない!あの何でもない日々が良かったの!」


9歳になる程度の年齢。

幼いながらも頭が良く、思考力に長ける。

但し、精神的には成熟しきっていない部分もあり、まだ成長途中であることも伺える。


【能力 : ありとあらゆるものを破壊する程度の能力】

全ての物質に存在する"目"を手の中へと移動させ握り潰すことで、あらゆるものを破壊することができる。

ただし、魂や善悪などといった形のない概念的なものを破壊することはできない。


武器として炎を纏った災いの杖『レーヴァテイン』を具現化させることができる。




○アリス・マーガトロイド

「私はもう、目の前で人を死なせない」


20歳になる程度の年齢。

人形のような美しさを持つ美女。

冷静であることを心がけているが、予想外の出来事には若干弱い。

しかし、その予想外の出来事を楽しむことができる。

また、かなりの世話焼きで、子供が大好き。

子供を愛でるのは、人形を愛でるのと同じよう感覚……らしい。


【能力 : 魔法を扱う程度の能力】

主に支援・回復系魔法を使う。


【能力 : 人形を扱う程度の能力】

具現化した人形を武器として用いる。

その人形はまるで生きているかのように行動する。

爆弾を内蔵しているものや、武器を所持しているものなど用途により種類は様々。




○ルーミア

「……はぁ、わかったよ。断る方が面倒くさそうだし」


9歳になる程度の年齢。

極度の……本ッ当に、極度の面倒くさがり。

ただ、楽しい事や面白い事は普通に好き。

突拍子も無いことを言ったり考えたりするが、実は全て計算されている……かもしれない。


【能力 : 闇を操る程度の能力】

自らの周囲に闇を展開する。

その闇の中では相手も自分も視界を奪われる。

ただ、闇の中に何らかの方法で光が生まれると違和感を感じるようだ。


武器として闇を具現化させる。




○藤原妹紅

「私はその程度じゃ死ねないんだよ」


16歳になる程度の年齢。

強気で男勝りな性格の少女。

その口調は、魔理沙とは違い自然に出している。

しかし、ちゃんと女の子である。


【能力 : 老いることも死ぬこともない程度の能力】

不死身の肉体(のようなもの)を持ち、"死"に相当するダメージを負うと肉体が再構築され、完全復活する。

魂を消滅させられない限り、負けはない。


武器として炎を出現させる。

出現させた炎に限り、自在に操ることが可能。

(何かに燃え移った炎などは、操ることができない)




○鈴仙・優曇華院・イナバ

「ひ、酷いです師匠!私が師匠を裏切るわけありません!!」


18歳になる程度の年齢。

永琳を師匠と慕う少女。

真面目で陽気な性格。

本来は臆病者だがユメクイ化の影響で少し強気になった。

人は力を手に入れると変わるのである()


【能力 : 波長を操る程度の能力】

光や音の波長を操ることで幻覚や幻聴を起こす。

相手の五感に干渉できる。


武器として弾丸を発射することができる。

自らの手で拳銃のような形を作り、発射する。

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