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恐怖七十二候  作者: 如月 一
白露(はくろ)
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鶺鴒鳴(せきれいなく)

ああ、そこの坊や。

石を投げちゃいけないよ。

鳥達がビックリしてるじゃないか。

特にあの背中が黒い鳥。

そうそう、歩くときに尾っぽを上下させるあの鳥。

あれはセキレイって言ってな。

万が一にもアレに石が当てたら、坊やの人生終わっちゃうよ。

あのセキレイちゅうのはな。

昔、イナサギ、イザナミって言う偉い神様の先生だったんだよ。

つまり、神様より偉いって訳だ。

そんなのに石をぶつけたら罰が当たるってもんだ。

え?

そんなの迷信だって?

イヤ、イヤ。

坊や、良くお聞き。

こう見えてもおじちゃんは昔、会社の社長をやっていたんだ。

そりゃ羽振りが良かったんだ。

それがな。

ある時、大きなホテルを建てたんだ。

で、そのホテルの敷地に森があって、そこがセイレイの大きな巣になっていたんだな。

ホテルの邪魔だったんで部下に命令して、森を根こそぎ平らにしたんだ。

そしたら、夢にセイレイが出てきてな。

おじちゃんの頭の上をグルグル回りながら

「親死ね 子死ね 鍋も茶碗も破れてしまえ 」

て唄うだよ。

何度も、何度もなぁ。

それからだ。

次から次に悪いことが起きた。

おじちゃんの父さんが死んだり、息子夫婦が交通事故にあったり。

火事や爆発事故とかも起きて会社があっという間に傾いて……

なあ、恐いだろう?

だからな、セイレイは苛めちゃダメだぞ。

分かったか?

そうか、そうか。坊やは賢いなぁ。


……ところで坊や。

話したお礼という訳じゃないが、何か貰えんかなぁ。

そのビスケットでも貰えるとおじちゃん、凄く助かるんだけどなぁ……

だめかなぁ?








2017/09/12 初稿

セキレイってどうしようかと悩んで色々調べているうちに思い付いた一品です。

短か!

と書いた本人も思っています(笑)。


次話投稿は9月17日を予定しています。


次話 玄鳥去つばめさる

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