↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/62

一番

いつもより遅い時間、いつもの部屋に戻ってやっと二人きりになれた。

暗い部屋にそっと明かりを灯して夫になったその人を見る。

少し紅くなった頬を指先でそっと撫でた。

ゆっくり、こちらを見る彼の胸にそっと顔を埋める。

「陽愛、これからは自分を一番にしろよ」

そっと包み込むように抱き締められる。

「私は蒼太が一番だよ」

心臓の音が聞こえる。

「じゃあ、俺は陽愛を一番にする」

優しいその声が響いて聞こえる。

幸せを痛感して、涙が零れた。

「こんなに幸せに生きていけるなんて、想像もつかなかった」

小さく呟くと、蒼太が私の頤にそっと指を添えた。

ほんの暫く見つめ合う。

瞳をそっと閉じると、自然と唇が重なった。

そうしてやっと夫婦になった実感がわいてきた。

初めての口付けは、優しい涙の味がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。