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蒼太が帰ってきた、その夜。

好きと自覚して、告白してから始めての夜。

うわぁ、緊張してきた。

「陽愛?どうした?」

横で思いっきり挙動不審になっていた私に蒼太が怪訝そうにきいた。

「な、なんでもないの」

そっと目をそらして気持ちを沈める。

やさしく手をとって、私を落ち着けようとしてくれる蒼太。

この人は、誰にも渡さない。

私のものだとそんな感情が押し寄せる。

蝋燭の灯りを消して、月光だけが差し込む部屋。

月夜の明かりのなかだけならばれないだろうと蒼太を見ると、目があってしまった。

「ずっと陽愛のこと考えてた」

蒼太が私を見つめたまま呟いた。

「私も、一人は寂しく感じた」

そっと、蒼太が私を抱き寄せる。

「今日は一緒に寝ようか」

少し笑いを含んだ声で蒼太が囁く。

「うん」

蒼太の、心臓の音がする。

温かくて優しい腕に包まれて、すぐに意識は夢の中。

その頃の蒼太が自分の行動に照れて真っ赤になっていたことを眠ってしまった私は見ることができなかった。

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