貴方の隣り
貴方が、遠くへ行ってしまう前に、後悔などしないように、私の想いを伝えよう。
貴方は今日も寝ている。
窓側の後ろから二番目の席。
窓が少し開いていて、茶色い髪が風になびく。
気持ちよそうに、子供のような顔で寝ている。
そんな貴方を見るのが、今一番の楽しみ。
でも、貴方は知らないだろう。
「おはよう。」
貴方が起きる。
その顔はとても優しく、私まで優しくなれる。
こんな時がいつまでも続けば…
そんな願いも叶わぬまま『別れ』が来る。
空港へ向かう足が、重くなる。
いっその事帰ってしまおうか…
そんな事を思っていると『別れの場所』へと着いてしまった。
憂鬱な気分で貴方を探す。
見つからなければ良いのに…なんて思いながらも、貴方を探してる。
「…祐希!!」
振返ると、そこには笑って手を振る貴方がいる。
泣きそうになる気持ちを抑え、
私は貴方に言うの。
「淳平ーっ 大スキだよ…大スキッ!! 元気でね…」
「僕も、祐希が大スキだよ。」
貴方はいつものように優しく笑っている。
意外な答えだった。
本気かはわからない。
優しい貴方だから…。
抑えていた涙が、私の目からこぼれる。
そして…
貴方は旅立つ。
今日も私は、貴方のいない教室から、貴方と同じ空を眺めている…。
少し窓が開いていて、風が入って来る。
でもそこに貴方の姿はない…。
初めてなんで、駄文になってます…。