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超能力

作者: 烏丸咲月

超能力。

これを超能力と呼ぶのなら、はた迷惑もいいとこだと思う。


超能力と言えば、アニメや漫画、小説の世界で使われる魔法といった、とにかく超人的なすごい力。それを使えば、ひとたび人間がカエルになったり、大男を一撃で倒したり。あるいは遠くの地へ瞬間移動したり。

夢のような力で、欲しがる人も多いんだと思う。


でも私の持つ力は、違う。



私の持つ能力は。




――次の日の天気がわかる能力――






くだらない。

全くもってくだらない。

だってそうでしょう。天気がわかったところで、何の役に立つのだろう。

この能力に気がついた時、お天気おねえさんにでもなることも考えた。でも、私は何故か天気図の勉強をしても全く頭に入らない。他の勉強が出来ないわけじゃないのに、何故か気象予報士の勉強だけは、理解が出来なかった。なぜなら、わかってしまうから。

次の日の天気から、気温から、風向きから。すべてが「感覚」でわかってしまうため、理論が見に付かない。


「明日は晴れです。何となく」なんて予報が出来るわけがない。

100%当たるとわかっていたとしても、就職できるわけがない。

普通の大学に通い、普通の会社に就職した程度の私が。

そして普通の容姿しか持たない私が、お天気おねえさんになれるわけがなかった。

これで美人だの、可愛いだのって特徴があるのならまだしも。



結局私の能力は、日々の生活に生かされる、その程度の能力。

それでも友人たちには重宝するらしく、よくメールで「明日の天気」を聞かれる。

最近は、それに答えるのすら面倒になってきているから、そのうちブログで明日の天気でも予報してみようかなんてことも考えている。



そんな私の能力。

これすらも超能力というのならば、この世界に超能力は、どれくらいの数が存在するのだろう。

必要とされる超能力。

必要とされない超能力。

そしていったい、何のためにこの能力は存在するのか。



なんて漠然としたことも考えてはみるけど、結局私は携帯のメールで「明日の天気は雨のち曇り、気温は23度」なんて打ち込む日々。

同じような境遇の人間が、もっとたくさんいるんだろうか、それとも私のような存在はやっぱりまれなんだろうか。

いろいろ考えてはみるけど、不変な日常。



これが私の超能力。

体調が悪いから、暇つぶしに書いた作品。

完全なる思いつきだけど、長編にすれば面白く出来そうな気がする。

ちなみに私の超能力は、【テレビがついていることが分かる能力】です。

皆さんの超能力はなんですか?

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