月夜の下で～あなたと異世界戦争～

２０歳になると特定の月を見るたびに、月に体を取り込まれていくという、月の‟呪い”にかかった者＝「月導者」。
記憶を無くしたり、病気になったりと、さまざま。共通して言えることは、最後には「死に至る」ということ。死んだあとは、月の存続のために取り込まれ、跡形もなく消えてしまう。
主人公　三崎　亜耶愛（２３歳）は、世界に３人しかいない「月導者」として、東京でいつ死んでもおかしくないという日々を送っていた。
そんなある日、亜耶愛は気の向くままに散歩に出かける。すると、いつもと違う道を見つけ、踏み込んだ先には、にわかには信じ難い、魔法で成り立つ、魔法を使える人間や魔物、一般の人間がそれぞれべつの世界で存在している異世界「幻世」が待っていた。
何とか元の世界に戻りたい亜耶愛は、「幻世」に迷い込んだときに助けてくれた、グラデシアタウン第一王女「サーシャ」諸々の手を借り、元の世界に戻るためのキーマンがいるという、まさしくな魔法使いが巣食う集落「魔村（マジックカレッジ）」に向かうが、その先にはだれも予想しなかった展開が待っていた……。
現実と異世界を行き来する壮絶ファンタジー。
亜耶愛は無事、元の世界に戻れるのか。
そして、月導者として一生を終えてしまうのか。
その中に潜む月の陰謀とは……