季節巡り
香りがする
壁をすり抜けて
湿った土の香り
そしてアスファルトが濡れた匂い
もう季節が移り変わる
何度目かの季節の巡り
年を重ねるごとに感じる四季
視覚以外のものが伝えることに
今ようやく気付けるようになった
人と人は離れていくのに
時代が変わってもつづくこの感じ
いつかそれさえなくなるとき
きっと僕は知るのだろ
近くにある尊さを
そして失くしていく悲しみを
胸の中がざわめく
進んでいくときの中で
変化についていけないで
悲しくて
過去がまぶしくて
今が
今が
苦しくて
人と人は離れていくのに
時代が変わってもつづくこの感じ
いつかそれさえなくなるとき
きっと僕は知るのだろ
近くにある尊さを
そして失くしていく悲しみを