ストーリー性のある何か
【パフォーマンスメニュー】
・ゆるふわシェフのギュギュッとリンゴジュース
「超高校級の腕前を誇る園芸部随一のシェフが最も得意とするのはお洒落なフレンチでもイタリアンでもない。進化しすぎて行き場を失った握力が繰り出す蛮力の極地、"手絞りりんごじゅーす"。この圧倒的暴力を前にしたが最後、全ての林檎は絶望の果てに自壊する」シェフが手でリンゴを絞ります。
・ゆるふわシェフの楽しい胡桃剥き
「人型の重機の異名を誇る園芸部随一のシェフは自然派である。即ち、木の実すら食えん奴は素直に死ねと言わんばかりの大自然の法則の下、自然に体得した指先の小宇宙のことである。小宇宙の神秘に包まれた胡桃は生まれたままの姿となり、シェフとあなたは小腹を満たす」シェフが手で胡桃を割ります
・ゆるふわシェフのふかふかおにぎり
「心ない破壊者として放浪した園芸部随一のシェフが破壊の果てに辿り着いたのは文明への感謝である。文明、即ち農耕。広大無辺な祈りの両手に包まれた米と水は争いを止め、手(熱)と手(圧力)を取り合いおにぎりとなる」シェフが素手でご飯を炊いておにぎりを作ります。
裏メニュー
・さよならシェフのティアースノウドロップスクランブルエッグ
「生涯ただ1人を愛すると誓ったシェフに、愛する人はもういない。だが彼女が遺した味はある。その味を再現するとき、シェフは失われた2人の将来を夢想し、寂寞とともに笑みを零す。シェフが望んだのは、2人でテーブルを囲み食事をする日常だった」
・おしまいシェフのムーンルッキングスイーツ
「最後の戦いに赴くシェフが、その前の晩に拵えた少なめの月見酒セット。半分は友に振る舞い、半分は彼女の墓前に据えた」
・闘い、希望の真言、奇跡、それとピクニックボックス
「戦いの果て、最後に現れたのは変わり果てた彼女の姿だった。怒りと悲しみの末、ともに命を終わらせることを選んだシェフは……
【ザザ……ああ、だが、奇跡は起きるのだ…….ザザ……】
何の変哲もない、ただの腕によりをかけたピクニックボックス。そこには2人で掴んだ幸せがあった」