幼馴染
頭の中が真っ白でフリーズしていた状態から抜け出したのは、30分ぐらいした後だった。意を決して、とりあえず、服を全部脱いでみる。勿論、下着もだ。
スタンドミラーで、全身をくまなくチェックする。夢の出来事が本当ならば、いや、本当だから女の子になってしまったのだが…。あんな恐ろしい魔改造をされた肉体だ。魔物の鱗や、牙、尻尾などなど…余計なものが体についてないか、心配だったのだ。
そして、結論は、普通の体だった。しかし…高校2年の男子が…小6女子に変わったら…どう考えたって、誤魔化しきれないだろう…。
「若菜〜。何してるの!! 学校に……なんで裸?」
部屋に入ってきた母親は、訝しげな表情で俺を見る。うっ。ほら…。男の子のアレが消えて、女の子になってんだぞ、ほら、叫ぶがよい…。『あんた誰よっ!?』と…。
「今日、プール? いや、まだ5月だから。まさか、オネショしたんじゃないでしょーね?」
どうやら、この姿に疑問を持ってないらしい。いや、裸には疑問を持っているようだけど…。
「きょ、今日は身体測定だから、可愛い下着にしたいの!!」と、適当な嘘を付いて母親を追い出す。
俺は、小中高一貫のボンボン学校だったはず、もしかして…クローゼットを開けると、はい、制服がありましたぁ!! スカートの…。
ふむ。こういうので戸惑わないように、女子の知識をインストール済みみたいな…。そんな状況にゴブリンは持って行きたかったのだろう。しかし、あの幼女が邪魔したんだよな…。
女の子の下着やスカートの知識など全く無いため、身に付けたものの…これが正解なのか不安で仕方ない。しかし、スタンドミラーで見る自分は、結構可愛いじゃないかっ!! 確かに、俺が男ならば、間違いなく惚れる。うんうん、これ学校でTOP1か2ぐらいの可愛さじゃないのか??
登校のための準備を終えて、ご飯を食べていると…。ピンポーン!
「ほら、若菜が遅いから、姫ちゃんが迎えに来ちゃったじゃないの?」
若菜? あれ? そうか…。 鉄火じゃなくなったのか…。 鉄火って気に入ってたのになぁ…。
俺は、カバンを手に取ると、ダッシュで玄関に向かった。何故か? そりゃ…姫と言ったら、同年代でNo.1の美人さんだもん。そんな姫と一緒に学校に行けるなんて…。
「もう、若菜ちゃんってば、また寝坊したの?」
「う、うん。ごめん、ごめん…」
それにさ。姫とは元々…幼馴染だったんだ。小6のとき喧嘩して以来、ずっと…。挨拶もしなくなってて…。また、姫と話せて…凄く嬉しい。ぐっすん…。やべぇ、涙が出そうだ。
そんで美人の姫は、JS雑誌のJSモデル。モデルのときは化粧で妙にエロ大人っぽいけど、今は…校則で化粧が禁止されているために、ノーメーク。それでも中学生と間違われることが多い。
鉄火のときに、喧嘩した理由も、どんどん大人に近づく姫に嫉妬して…。勝手に怒って、姫を困らせたのが原因だ。もう同じ失敗しない。
ぎゅっと握りこぶしを、ぺったんこな胸の前で作る。
あれ? 確か…。【おっぱいは大きく、目はぱっちり】って…。これツルペタじゃん…。自分のおっぱいを揉んでいると、「ちょっと、道の真ん中で何してるのよ。揉んでも大きくなんてならないわよ。あんなの都市伝説!」って姫が言ってきた。