女の子の始まり
買い物から帰ってきた真帆は、俺に近づくと…「若菜ちゃんも、お汁が出るほど、楽しんだみたいね」と言いやがった…。ぐぬぬ…。
台所から「きゃははっ」とゆーくんの笑い声が聞こえてくる。何がそんなに楽しいのか…。
「三人でご飯作っている間に、若菜ちゃんお風呂一緒に入ろうか」
桜と真帆の殺気を感じるが、これは姫の指名だ。どうにもできないだろう…。
しかし…あの姫の真っ裸を直で鑑賞できるなんて…人生捨てたものじゃないな…。
無防備に衣服を脱ぎ捨てる姫。そんな姫を見ていると、なんだか罪悪感でいっぱいになってきたぞ…。
「もう、若菜ちゃんも脱いでよ。もしかして…恥ずかしがってる?」
「いや…すんごい育ってるからさ、見とれちゃったよ」
「うわっ…。おやじっぽい…」
そんなこんなで体を洗いっ子する。
「すごいね。おっぱいって、こんなに柔らかいんだ?」
「ちょっと、流石に…そんなに揉まないでよ…」
ぼよよ〜んっと、弾ける。JS雑誌のJSモデルは伊達じゃない!! やべっ!? 興奮してきちゃった。でも男子と違って、女子だと…悟られ難いのはラッキーだな。
そこから二人で湯船に浸かりながら、他愛もない話でクールダウンする。
「ねぇ、若菜ちゃんもモデルやらない?」
「うん。やらない」
「は、早いね。ちゃんと考えてよ? 若菜ちゃんなら人気出ると思うけどなぁ」
「いやいや…。この絶壁の胸をよく見たまえ。貧乳を超える絶壁だぞ? 誰がこんなの見たいと思う?」
「ヌードじゃないから…」
「まぁ、自分の写真を誰かに見られて、こいつ絶壁ッ!! とか、言われるの嫌だし…」
そんなこんなで桜と真帆とゆーくんの三人で作ったハンバーグをペロリと食べ、就寝の時間となった。俺は寝る子は育つを地で行く健康優良児だ。夜ふかしは苦手なのだ。
ゆーくんの次に寝てしまった俺は、また…あの幼女の夢をみた。
(お久しぶりでしゅ!)(寂しかったでしゅか?)(やっと女の子の体が馴染んできましゅたね)(というか、女の子から女になったでしゅね)(おめでとうございましゅ!!)(うんうん、これで【血の雫:ブラッドドリップ】が使えましゅよ!)(いろいろ試してくだしゃいね)
「おい、どら子よ、毎回毎回、ワシの出番を取るでない…」
ふと…夜中に目が覚めた。初潮の予兆は…結構あった。女の子の体なんて、まるで勝手が違いすぎて、怖くなって…母親にあれやこれやと恥ずかしながら聞きまくったのだ。
そして…子供が産めるからだに限りなく近づいたのだった。