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若菜ちゃんロス

イエローマークを処理していると授業が始まってしまった。不味い…どうしようかな…。廊下を悩みながらゆっくり歩いていたら…。


「先生っ! 若菜ちゃんがいました!!」


「はぇっ!?」 俺、捜索されてんの?? 行方不明状態??


お腹が痛くてトイレに行っていましたと小声で先生に報告した。


「それは仕方ないわね。で、小沢くん…見なかったか?」


「いえ、見てません…ですが、WMO案件です」と小さな声で教えてあげた。


猫の妖精ケット・シーの所為で、校内で行方不明になる生徒が多発しているのだ。二人も同時にクラスから消えたのでは?と、担任の岡部先生は顔を真っ青にしていた。結局、俺は見つかったものの、小沢くんがWMO案件だと知って、先生はパニック状態だ。岡部先生は俺達を教室へ戻すと、「ちょっと職員室へ戻る」と出ていってしまった。恐らく、WMO事務室へ行ったのだろう…。


自習となった教室は、ワイワイガヤガヤと騒がしい。


桜と井口 真帆を呼び出し…、小さな声で尋ねた。


「今度の土曜日、暇? 姫ちゃんの家に行かない?」


「うん。用事ないよ。大丈夫、行く」と桜。


「あ、あ、ああ…。い、い、行く…。何があっても行くぞ」と真帆。


よし、これで子守役を二名もゲットできたぜ!!


そして、何故か心配そうな顔で…桜に聞こえないように、真帆が聞いてきた。


「なぁ…それより、若菜ちゃん…また…漏らした?」


「はうっ!?」


こ、この真帆は…犬なのか? 犬なみの嗅覚なのか!? それとも俺が…く、臭いのか!? 


「えっと…に、匂うの?」


「まぁ…。普通より鼻が良いからな…。だが普通は気付かないから…安心しろ」と意味深な回答だった。


恥ずかしさのあまり自我が崩壊寸前だ。はぁ…とため息をつく。おいおい、まてまて、まだお昼にもなってないのに…もう3話も使ってんだぞ? どんだけ濃い一日なんだよ…。


「「「「「「若菜ちゃ〜ん!! スリスリ充電させてぇ!!!」」」」」」


や、やばい!! 下着がまだ完全に乾いていないのに…。スリスリされたら…。って、おい、俺って、そんな場所までスリスリされてんのかよ!! と…今更ながら思う。


「ご、ごめん…今日は、お腹の調子が悪くて…。ノースリスリで…」


「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇっっ!!! 若菜ちゃんロス…」」」」」」


まぁ、漏れていたのが断った原因だけど…。正直、【ちょっとエッチ】という何かが目覚めてしまった体をスリスリされたら…興奮のあまり…エロい声が出そうで怖かった。


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