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黙秘権

池上 若菜と小林 桜の電撃的和解は、校内のトップニュースとなる。俺への忖度のため、桜と交友関係を切ったメンバーを集め、全員に謝罪し…もう一度、桜と友達になってくれるようにお願いした。それは姫の後押しもあり、全員が望むことだったので、スムーズに解決できた。


俺の左隣にいる桜と、今も手を繋いでいる。そして、姫グループから外れた桜をいじめていた連中は、復讐されるのでは!?と戦々恐々の表情で成り行きを見守っていた。


俺が女になったから女の友達を大事にするが、俺が男のときに友達だった奴等は…。と、クラス内を観察する。うん、完全なるガキだ。恥ずかしいぐらいガキだ。やっぱり精神年齢って女のほうが高いのかな?


***** ***** ***** ***** ***** 


そして、放課後。再度、小沢くんとケット・シーを探す。


「う〜ん。WMOのメンバーって、何してるのさ? 探させるだけじゃなくて、自分たちでも探せての…」とグチグチ文句を言っていると…。


「今、WMOは…凄く忙しいんだよ。皆、過労死寸前だよ? それもこれも…言いたくないけど、池上さんのせいなんだからね…」


「な、なっ!? なんでぇ!?」


「池上さんの魔王の魔力のせいだよ。確かに放出はOFFだけど、たまに何故か漏れてんだよね。その魔力に惹かれるよに…次から次へと、魔物だったり、魔法だったり、魔道具だったり…どんどん、この学校に集まってくるんだよ」


「も、もしかして…ケット・シーも?」


「うん。多分ね…」


「そっか…。なんだか…その…ごめん」


微妙な空気になってしまい…それに耐えられなくなった小沢くんが話題を振ってきた。


「で、池上さんの使える魔法って、どんなの?」


「うん? 知らないよ? そういう小沢くんはどんなのが使えるの?」


「俺は…」話題の選択に失敗したぁっ!って顔の小沢くん。


「何? 教えてよ? さぁ、白状するんだ!!」


小沢くんは言い難そうに地面に目を向けて呟いた。


「と、透視…」


なるほど…。罪悪感があるってことは、こいつ…見たな!


「俺、わ、私のも見た?」


顔を真っ赤にしながら、ブルンブルンと首がもげるんじゃないかと言うぐらいに否定する。


「じゃ、誰の見たの? ほれ、言うてみぃ…」と謎の老人風に尋ねる。


「も、黙秘します」


「言わないと、大変なことになるぞ? 言うならば秘密は守ると約束しよう…」


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