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優しい日記となりますように  作者: 仁枝真白
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記憶の欠落

まず、なぜ記憶が抜け落ちているのか話したいと思う。

気がついたのは、そこそこ最近だと思っているがもう数年はたった。

多く覚えてないのは、恐らく小学生、中学生であったころ。

つまり、"子供"でいることを許された期間だと思っている。

私が今も、時に年齢に見合わず恐ろしく幼い言動や思考をすることがあるのは、この期間のわがままのようなものが不十分だったからだと考えている。

反対にとても冷静で、大人びたようになることも多い。それもそれで、やはり幼少期に培われたものなのだろう。


少し話を戻す。

記憶が無くなる原因について触れたい。

まず、認識している範囲だと、

「嫌だと思ったこと、自分にとって都合の悪いこと」

を主に忘れている。

もちろんそうでないこともあるが、やはり圧倒的にマイナスな感情を抱いた時の記憶がない。

そして、何かを特別に嫌がったり拒絶したり、"それにまつわる嫌なことがあった"ということだけはきっちり覚えている。

例えば、その日の晩ご飯がたまたまシチューだったとしよう。

シチューを食べて少しすると、なんだか体調が悪いと気づく。

熱を測るととても高く、夜で病院は開いていないのでこの夜は耐えなければならない。

翌朝病院に行くと、インフルエンザだった──こんなことがあったとして。

シチューをなんとなく嫌いになったという人は、意外と少なくないと思う。

私の場合、シチューをとても嫌いになるが、どうして嫌いなのか思い出せない。

"インフルエンザに罹ったつらい記憶"がすっぽりと抜け落ちてしまうのだ。

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