2-3
ソフィア死にかけ事件から一晩経って、セオルは逃げるように日の出と共に村を出て行った。
夜の山に入る事は村の掟で堅く禁じられているが故に、セオルはすぐに村から逃げ出したくても出来なかった、とも言えるが。
朝方にガラガラと騒音を立てて逃げ出す荷馬車の音に目を覚ましたアネモネは、一抹の不安に胸がざわついた。
魔王に全てのことについて報告を上げたところ、
「なるようにしかならぬ。騒ぎ立ててもどうともならんだろう」
と、にべもなく魔王は済ませてしまった。
それからの数日、不安からくる胃の不愉快さに悩まされたアネモネは、拍子抜けする程に繰り広げられた穏やかな日常に、肩にのしかかりかけた荷物が落ちていく気分だった。
そんなあくる日、蘇生前よりも幾分か元気になったソフィアと共に畑仕事に精を出していたアネモネは雑草を引き抜いた手を止めて、ふと山の方を見る。
特に何かということがあったわけではない。
いつも通りの快晴に空は高く、山はいつも通りに青深い。
ただ、何か。
アネモネは目を細めて、山中を見据える。
何かの気配がある、気がしてきた。
その場に立ち尽くしたまま、ただ山の中の木々の間をジッと見る。
何かが、こちらを見ている気がする。
アネモネの手が止まったことに気づいたソフィアが顔を上げ、目を見張る。
「いかんに! いかん!」
その言葉にアネモネはハッと我に返って、ソフィアの方を見る。
ソフィアは青い顔で首を横に振った。
「山神さまを見ちゃぁいかんに」
その言葉に山の方を再度見たい欲求に駆られつつも、魔族の中でも恐らく桁違いに強い理性によって頷く。
その言葉にソフィアはホッとして頷いたのも一瞬、その顔にはすぐさま陰りが見えた。
「・・・じゃが、山神さまが昼に起きる日は・・・・・」
そう呟いた言葉に重なるように、山の中から口笛の音が長く、そして一呼吸分を置いてから、さらに短く三度も響き渡ってきた。
村で暮らし始めて一ヶ月と少し、こんな音は一度足りとて聞いたことがない。
そしてそれが異常事態を知らせる合図だと語るには十分な動きを、ソフィアと、小麦畑から飛び出してきたベッテとマルガが教えてくれた。
ソフィアとベッテ、マルガは雁首を揃え、お互いに目配せしてから、代表してソフィアが状況が飲み込めないアネモネに語りかけた。
「知らんもんが来おる。どうやら三人のようだでね。おみゃーは家に居れ。良い言うまで出てきちゃいかんだに」
「なぜ・・・」
何と、聞けばいい。
アネモネが語尾を濁せば、ソフィアはニッと笑った。
「まおーさんとおみゃーさんは、あれだに? 駆け落ちじゃろ? だから、こぉんなところまで来たんじゃろう」
なんというたくましい想像力にアネモネは別の意味で言葉が出なかった。
だが、語らぬが故に肯定と取られ、ソフィアは早う行けと丘の上にある家を指差した。
アネモネは一呼吸分の躊躇の後に、ソフィアに従うと頷き、同じように心なしか顔つきが引き締まったアニタとベッテに会釈して、足早に細道を抜け、坂を駆け上がる。
飛び込むように家に入り、後ろ手に玄関戸を閉める。
背中を玄関扉に預け、浅く息を吐き出す。
都から連れ戻しにくる人間などいるはずもないが、セオルが何かを話している可能性は高い。
やはり口約束程度で留めるべきじゃなかった。
忘却魔術が不得手なゆえに、百年単位の記憶削除しかできない。
それでも、やらないよりかはやったほうが良かったのかもしれない。
いや、それで、言葉すら話せなくなった人間が村から出てきたら、それこそどうなる。
起きてしまった現実からの逃避に頭を振ったアネモネは、下唇を口の中で噛み、その場で膝を折る。
今必要なのは、情報だ。
左耳を片手で覆い、
「エスト・コンオウディス」
囁いた言葉に、手の平からパッと緑色の発光が起きる。
それも一瞬のようなもので、すぐに光は消え失せたが、左耳にかけた魔術は即座にその効力を発揮し始める。
手を下ろし、玄関扉に左耳を押し付けて、瞼を落とす。
はるか先の山中にいる獣の息遣いすらも聞こえそうなほどに聴力を強化しておけば、拾えない音は無いだろう。
頭の中にぼんやりとした白地図を描き出して、音の遠さから位置を組み上げる。
北西方向、荷馬車がガラガラと音を立てて、こちらへと走ってくる音がする。
その荷馬車に揺られて、金属がガチャガチャと触れる音がする。
だが、積み上げられた金属が揺れに踊る音ではない。
おそらくは、鎧だろう。
似たような種類の鎧が二つ、荷馬車に揺られている。
残り一人、は馬が土を蹴散らす音の近くで、布擦れの音が微かに聞こえてくる。
会話はなく、鎧の者が何かをモチャモチャと咀嚼している音ぐらいしか後はない。
なんのために近づいてくる。
会話一つまともにしたらどうだ。
アネモネがそんなことをささやきそうになった時、
「聞こえているな」
まるで隣で話しかけてきたような音量で魔王が語りかけてきた。
「はい。聞こえております」
自分の声は殆ど空気と変わらないほど囁かながら、それでも魔王にとっては十分な音の大きさだろう。
「では聞け。軽装の護衛を連れた商人がこちらに向かってきている。場合によっては戦闘もありうる。その準備をせよ」
その言葉にアネモネはハッと目を開け、素早く立ち上がりかけて、突然襲ってきた立ちくらみに慌てて玄関扉に凭れかかる。
急な動作のせいか、左耳がズキズキと痛み出す。
たかが聴力強化でこんな反動を受けたのは、初めてだ。
そして、初めて、
「リラース」
と、かけた強化魔術の解除を口にする。
直後、ズギッとさらに左耳が痛み、暖かいものが耳の中から垂れてくるのを感じ取れた。
何か、と疑う余地もないが、肩にポタリと落ちそうになったところを手の甲でぬぐいとってみれば、まごう事なき赤い血だった。
左耳からは何か水中にいるような圧迫感が押し寄せ、右耳には聞こえている風の音が何かに邪魔されて聞き取りづらい。
おそらく、鼓膜に傷がついたか、破れかけたか。
左耳は痛むが、泣き喚くほどでもない。
頭が少しクラクラするが、そんなことも些細な問題だろう。
そんなことよりも魔王の命に従えないことが問題だ。
アネモネは玄関扉から身を離し、たかだか片耳の聴力を急速に失った程度で足元がふらついたことに自らの殻を叱咤しつつ、寝室へと歩を進める。
寝具のそばに立てかけた矢筒を肩にかけ、立てかけた短弓を手に取る。
そして、部屋の窓から家の裏手へと抜け出る。
家の裏手は鬱蒼と茂る山の入り口でもあり、アネモネはその茂みの中へと、音をできるだけ立てずに入り込む。
急勾配気味の坂を両手と両足で駆け上がり、人が複数人乗っても問題なさそうな樹木を前に足を止める。
呼吸の乱れを整えながら、幹に指先を這わせる。
さすが、村の者が入らない区域の樹木だけあって、その幹の太さから樹齢百年は容易く超えることだろう。
それでも、そんな巨木ばかりかといえば、そういうわけでもない。
まだ背の低い木もあれば、まだまだ若い木も、そこかしこに生えている。
腰の辺りまで草は伸びきっていても、肌を切るようなススキ系の草もない。
今は山の観察をしている暇はない。
巨木を見上げれば、その枝ぶりの太さに自分の体重分は問題なさそうだと踏む。
「この木、お借りいたします」
山の主がどのようなものかは知らない。
だが、山の主のものを使うのだから、道理は通すべきだろう。
アネモネは呟きに返答がなくとも、その幹に片足を掛ける。
そして、その片足に微かに力を込め、勢いよく蹴り落とすようにして、自らの体を宙へと跳ね上げる。
この一蹴で魔族の肉体なら、おそらくは十分な跳躍を確保できただろうに、人の殻はこんなところでも足を引っ張った。
枝の上まで飛ぶことができず、舌打ち混じりに両手で枝を掴む。
毛羽立った木の皮が容赦なく手のひらに突き刺さり、顔がどうしても歪む。
それでも両手を離さず、両足を軽く振って、すぐそばの枝へと飛び移る。
軽く揺れた枝から落ちる葉はなく、もう一段上の枝へとその枝を蹴って、飛び乗る。
更にもう一段上へできることなら行きたかったが、この身体能力から考えて、視界に入る枝は、どれも届きそうにもない高さだった。
諦めに息を吐きつつ、手のひらに刺さった木のトゲを手早く抜き取る。
手のひらに幾つかの黒い点が残ったが、そんなことを嘆くほど、この殻に愛着はない。
瞼を落とした左目を手で覆い、
「エル・ヴィジオ」
と、小さく唱える。
聴覚を最大限にあげた時と同じく、一瞬の発光の後に、手を下ろす。
左目を開ける代わりに、右目を閉じる。
そして、頭の中で白地図に点を打った位置から、やや村に近づいた位置合いに目をこらす。
草木の合間を縫い、瞳孔が収縮と膨張を繰り返し、ピントを遠くへと合わせていく。
強化は最低限に抑えたが、それでも後で視力に関する反動は来るだろうが、そんなことは些細なことでしかない。
隣村へと続く山道沿いに、視線を微かに動かす。
そして、捉えた。
荷車に腰掛け、自らは歩かずに酒瓶をラッパ呑みする男二人の姿。
どちらも似たような軽装で、弓矢で貫けそうな薄っぺらい胸当てに、利き腕だけを防護する手甲に、厚手の皮のブーツ。
頭部を守る兜はなく、見せつけた顔は見事なまでの低俗そうな顔だった。
ニヤついた口に締まりはなく、山賊、という類のもののようにすら見える。
武装は、一人はアネモネと似たような短弓と剣、もう一人はこれ見よがしに大剣を抱えていた。
荷馬車の御者は、腹の恰幅が少々よろしく、額が幾分か広いものの、セオルとはそう歳が離れてはいなさそうだった。
布切れしか着ていない服装は、彼が商人だとわかりやすく教えている。
荷馬車に道なき道を進むことはできず、村まで続く一本道をバカ正直に進んでくる。
荷車に積まれているのは、幾つかの樽と幾つかの萎み気味の麻布だった。
商人が、村に商売に来た、だけなら良いが、セオルと違って護衛をつけていることが気になりはする。
アネモネは枝から飛び降り、柔らかい地面の上に降り立つ。
微かに両足に痛みを覚えつつも、アネモネは右目だけを開けて立ち上がる。
弓の射程距離まで道なき道を進み出し、
「魔王様、視認致しました。接近いたしますが、申し訳ありません。殻に聴覚強化は長時間持ちませんでした」
と、魔王にはおそらく聞こえるだろう声の大きさで囁く。
即座に魔王からの応答はなかったが、進み出して十秒後、その姿は木の陰から現れた。
微かに揺らいだその姿に、精巧さよりも速さを取った鏡映魔術だということはすぐに理解できる。
魔王の影は顎でアネモネに付いてこいと指示を出し、足を動かさずに、すぅーっと前に動き出した。
その後をできるだけ音を立てずに追いかけ、魔王の影が指先でしゃがめと合図を出すまで、その足を止めはしなかった。
魔王の合図に草陰から覗いた景色は、左手に村の畑と右手に山の境目のある辺りだった。
すっと矢筒から弓を三本程抜いて、そのうちの一本を弓に乗せる。
膝を折ったままでは、弓を縦て構えるよりも、横に構えたほうが幾分かやり易い。
弦は引かずに、ただ鏃の先を山の入り口へ向けるだけにとどめる。
右目の瞼を落とし、左目だけの視界に統一する。
その左端の視界にゆっくりのっそりとフレームインしてきたのは、杖を突いて、よろっよろと見るからにひ弱そうな姿をしたソフィアだった。
さっきまで腰は少し曲がっていたが、杖なんぞ使ったところなど見たことがないのに。
今は見るからに、とても貧弱で、弱々しく、快活さなど微塵もない、明日には死んでしまいそうな老婆のような姿だった。
武者震いで足がぷるぷるしているのではなく、老衰から来るような足の震えに、腕の震え。
地面に突き刺す杖も左へ傾き、右へ傾く。
迫真の演技、などという次元を遥かに超えた自然さだった。
人の寿命は60と言われているのだから、90にもなってあんな元気に鍬を振り下ろす方が普通じゃないと思えてきた。
なぜ、そんな状況で、奔ってくる荷馬車の方角へ歩いていくのか。
その真意がわからないが、魔王は弓を引け、との指示は出してこない。
だから、アネモネは何もせず、ただソフィアの行動を見守った。
右耳に、荷馬車が石を蹴飛ばし、地を平す音が微かに聞こえてきた。
と、気づいた直後に、パッと枝葉の陰から荷馬車が飛び出した。
ソフィアはこれでもかというほどに飛び上がって、道のど真ん中であろうことか尻餅をついた。
尻餅をついた老婆に気づいた商人が慌てて手綱を強く引いて、馬を制する。
ソフィアは頭を抱えて縮こまり、アネモネは目を丸くして弓を引く。
だが、魔王は、射れ、とは命令しなかった。
だから、アネモネは指を離せば馬の首を穿てても、その指が矢羽から離れることはなかった。
馬は大きく前足を持ち上げて嘶き、首を大きく振る。
「ひぇえええっ!」
ソフィアの悲鳴が木霊しても、魔王は助けよ、とは言わない。
だから、アネモネは弓を引くのを止めて、馬の前足がソフィアの足先すれすれで振り落ちるのを黙って見守った。
「ばあさん! あぶねぇじゃねぇか!」
商人が手綱を置いて、荷車から飛び降りる。
「今日さ馬車くるはずねぇって日に来よるおみゃーが悪いんじゃぁっ!」
尻餅をついたまま杖を振り回すソフィアに商人は近づけず、どうどうと落ち着かせるように両手を動かした。
「セオルの代理だよ、ばあさん。セオルがもうこの村には来れねえっていうから、オレが代わりに来たんだよ」
その言葉にソフィアは耳に片手を当てて、首を傾げて見せた。
「はぁ? セロリなんぞ作っておらんぞ」
「セオルだよセオル! エルトラン商会の!」
「はぁあ? セロリのエール? なんじゃぁそりゃぁ。そんな酒は作っとらんわ」
「だぁから! セ・オ・ル! わかる?! 聞こえてる?!」
「えぇいうるさい聞こえとるわ! おぉ痛い! なんじゃおみゃーら誰だ!」
商人はこれ見よがしに溜息を吐いて、顔を覆って首を横に振る。
「だから! セオルの代理で! エルトラン商会の!」
「はぁ? セロリのダイス? おみゃーは何をセロリに拘っとるんだに? セロリなら北の村に行きゃぁいいじゃろが」
商人は絶望しきった顔でソフィアを見下ろす。
難聴にもほどがあるばかりに。
ソフィアはブツブツと口の中で何かを言いながら、もっさりのっそりと立ち上がる。
「おお痛い痛い。なんて奴らだに。セオルの小僧なら助け起こしてくれるというに。なんて奴らじゃぁ。おみゃーら何しにきおった!」
キリッとした顔で腰を大きく曲げて、杖を商人の鼻っ面に突きつけた。
「ばあさん、俺たちゃ単に商売しに来ただけだぜ」
そんなソフィアに荷車で踏ん反り返っていた男の一人が言った。
「あぁ?! なんだってぇ? ころしにきたぁ?!」
「はっ?! ちげぇよ! 単に商売だって!」
突然の言葉に荷車の上で立ち上がった男に対し、ソフィアはびっくりしたような顔で震え上がった。
「ひぇええ! 無理やり買わせる気けぇっ!」
「エルトラン商会の名にかけて、そんなことをしにきたわけじゃ!」
商人は風評被害を恐れて、慌ててソフィアに近づくも、ソフィアは杖を振り回して、商人の接近を拒んだ。
「ひえぇええ! 鬼が! 鬼がきよるぅううう!」
「ばあさん! 落ち着け! 落ち着いてくれ!」
護衛の男たちは老婆の発狂に困惑顔を浮かべて、目配せし合い、商人はおろおろとするばかりだった。
これを見る限り、脅威はそれほど大きくはなさそうにも見える。
一人の老婆に振り回されているだけなのだから、強盗しに来たわけでもないらしい。
ソフィアが鬼だ、悪魔だと喚き疲れた頃には、商人達も呆れて疲弊しきった顔で首を横に振った。
ソフィアの大声に、他の村人が一人たりとて近寄ってこない異常さに気付けないほどに。
「ばあさん、だからな・・俺たちは、セオルの代わりに商売に来ただけなんだ。わかる? わかってくれる?」
なだめるように言った言葉にソフィアは、見事に片眉をひん曲げてこう言い捨てた。
「はようそう言えばよかったじゃろう。なぁにをもったいつけて、セロリだのなんだのと言いおったんに?」
「はじめっからそう言ってるってばあさん・・・」
やっと通じた言葉に商人は心底疲れたように溜息を吐き出した。
「ほんに、なんで護衛なんじゃぁつけとるん? ここいらにも山賊でも出よるようになったんけ?」
「セオルにここの夜の山は危ないから入るな、と忠告を受けたからな」
肩をすかしてみせた商人にソフィアは目を細める。
「帰る中途で夜になるに。夜に山におんと山神様がお怒りになるでね。今日は泊まっていくといいに。空き家はあるでね」
ソフィアの忠告に商人は心底おどけた調子で首を横に振った。
護衛者も、山神そのものをバカにするような調子で肩すくめた。
「いやいや、帰りますよ。次の商談もありますからね」
「・・・忠告はしたでね。まぁ好きにするがいいよ。どうなってもワシは知らんだに」
そう言うと、ソフィアは杖を持って、少しばかり曲がった腰ながら、おぼつかない足など皆無な様で、スタスタと歩いてきた道を戻りだした。
商人と護衛者はぽかんとした顔で、さっきまでヨボヨボだった老婆が、20歳近くも若返って帰っていく様を見送るしかなかった。
その様を見守っていたアネモネは、浅く安堵の息を吐く。
それを肯定するようにした、
「どうやら、我々のことは何も喋ってはいないようだな」
魔王の言葉にアネモネは頷く。
「はい。しかし、来れなくなるとは思いませんでした」
商人が頭をボリボリ掻きつつ、荷馬車に乗り直す様を見守りながら囁く。
「言葉のみで老婆を殺しかけたことに自責の念とやらでも感じたのかもしれぬな」
「そういうものですか」
そんな二人の会話が聞こえることもない護衛者を乗せた荷馬車の車輪は、村の中心に向かって転がり始めるのだった。