動乱の始まり
同日 大日本帝国緊急国防会議
平成天皇「今の状況を簡単に説明してくれ」
外山国防大臣「今のところ、南京に臨時首都を設けた中華民国と中華人民共和国を間で大規模な
戦闘は発生しておりませんが・・・」
井上首相「一触即発の状態であることに変わりはないと・・・」
中本外務大臣「そうです、両政府とも国内外に自らの正当性を訴え、着々と戦争の準備を進めています」
尾崎陸軍大臣「中(華民)国軍、(中華人民)共和国軍は、黄河を境に睨み合っており、
空海軍も臨戦態勢に入っております。また、チベット・ウイグル
両自治区は中立を宣言しているものの共和国側に肩入れしております」
井上首相「で、中国軍・共和国軍の総兵力は?」
桜井海軍大臣「まず、中国軍は陸軍8個軍団約60万・海軍3個艦隊20万・空軍20個航空師団、
共和国軍は自治区駐屯軍を含めると7個軍団約50万・空軍23個航空師団と
ほぼ拮抗しています」
辻空軍大臣「そのため、中国は単独で戦闘を開始することができません」
中本外務大臣「我が国をはじめ、満州国・モンゴル共和国・インド・イギリス・アメリカは
中立の立場をとっていますが、いつかはどちらにつくか決断しなければ
いけないでしょう」
平成天皇「ここは、中国につくべきなのだろうが、共和国が言うことにも一理ある」
中華人民共和国政府は自らを、自治区に圧政を敷き、国内に広がる不景気を解決しようとしない政府に対する怒りを代表した者の集まりであると述べている。このため、自治区政府は共和国に期待を寄せているのだ
井上首相「うーむ・・・」
ここで会議室に沈黙が生まれた。しかし…
秘書「し、失礼します!」
井上首相「どうした、入れ」
そこに、息を切らしながら首相の秘書が入ってきた。その秘書は、総理に駆け寄り耳元で要件を告げた。要件を聞いた首相の顔がみるみる青くなった
井上首相「今、満州国政府から連絡が入り、ロシア軍の一部がクーデターを起こし、
東シベリア人民共和国の建国を宣言したと…」
沈黙していた場が、一気に騒然としだした!
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