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一方的画面恋愛  作者: 暁 律
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画面の向こうの貴方に会いにいく

私はずっと、死にたかった。

いきなり物騒なことを言ってしまい申し訳ない。が、いま呟いたのは本心だ。いいや、死にたいというより「別の世界にいきたい」が本心だろうか。

私はいままで、他人の価値観の理解ができなかった。他人にも私の理解はできなかった。

例えば恋愛。君たちは私の好きな人をあてられるかな。ひとつヒントを挙げておこう。周りの輩が、あの先輩が好きだとか俳優が好きだとかああだこうだ言うが、私はまったく興味がない。

そう、君たちのお察しの通り私の好きな人はこの世界にはいない。

私の初恋は、別の世界の人。なんて言ったところで、「馬鹿な人だ」と、なんとも言えない気味の悪い視線を向けて嘲笑されるのはわかっています。むしろ慣れています。他人と比べて、人間的な頭が悪いことなんて自分でもわかっている。

其れでも、あの御方を諦めることなんてできやしないのです。

だから私はー。

(文章はそこで途切れた。)


もう四月の終わりかけだというのに、まるで二月の中旬かのように風はびゅうびゅうと冷たく吹いている。そんな中、私は前髪のことも忘れて全力で道路を駆け、帰宅した。今日はとっても大事な日。或る大好きなアニメの四シーズンの告知が行われるのだ。

私の初恋の人。サブキャラ一ノ瀬。アニメの中では主人公の敵組織で、凶悪マフィアである。残酷で軽薄で、顔だけは綺麗な人。プロフィールに書かれているのはそんな言葉。けれど、実はそんな人じゃない。本当は仲間思いで、優しくて、かっこよくて、只々本心を表に出せないだけ。

私は、ずうっと彼の優しい言葉に救われてきた。アニメ化するまでの連載開始から、ずうっと彼だけを見つめてきた。本当に本当に大好きな人。でも貴方似合うことは叶わない。

と、話が脱線してしまった。私は好きな人のお話になるといつもこうなのだ。

それに、自己紹介もまだだった。私の名は大田澪。今日は私のことを、少し知ってもらおうと思う。


私は今まで恋を知らなかった。誰かを好くことなど所詮誰かの空想であって、実在することも信じていないし、ましてや自分が恋をするなんて夢にも見なかった。そんな捻じ曲げた根性と性格のおかげで、私には友などもちろんいなかったし、まったく興味はなく、唯一好きなものと言えるものは小さい頃から年の離れた兄が愛読していた漫画雑誌くらいであった。(もちろん恋愛漫画は興味がなく、だいたいバトル漫画であった。)

兄が家を去ったあとも漫画だけはどうしても離れることができず、私は絵を描くことにも興味が湧いた。

そうしてみるみる上達し、最年少ながら雑誌にて掲載されたこともあった。(当時小学六年生)

そんな充実の一欠片もない人生を送ってきたわけだが、ある日いつもどおり漫画を読んでいると、新連載である漫画に運命的とも呼べる出会いがあった。

一ノ瀬。主人公の天敵。凶悪マフィア。

そんな哀れな初恋があの日始まってしまった。


一話(終)

こんにちは。暁 律です。これは実際私が思ったことを中心に、こうなったらいいな〜という想像で書いています。本を読むことは大好きなのですが、書くことに関しては初心者ですので、ところどころ文章がおかしいかと思います。温かい目で御覧ください。

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