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69~71日目

69日目

 女王たちの蜂蜜を錬金素材に仕えないか模索中。


 無臭石鹸とふわふわぱん(蜂蜜の味はしない)の材料だけっていうのは悲しすぎるもんね。


 試行錯誤してみたら蜜蝋が完成。


 火をつけるとほのかに蜂蜜の甘い薫りがする。


 ほんとはお菓子が作りたかったけどこれでも嬉しいや。


 常連さんがちょうど来たので、おすすめしたら、一個買ってくれた。


 気を使われたのかもしれないけど、それでも嬉しいっ。



□音声ログ□

「ほら、火をつけるとかすかに甘いにおいがするんです」

「ほお。たしかに」

「ねー。色もオレンジ色でかわいいでしょ? プレゼントとかにもおすすめです」

「ふむ……そうだな。ではひとつもらおうか」

「えっ。買ってくれるんですか?」

「ああ」

「いやでも、ほんとにかすかに甘いにおいするだけですよ?」

「それがいいのだろう? リナリィ殿がここで店を開いてくれてるおかげで俺もなにかと助かってるしな。その店主がおすすめしてくれる品なのだから買うさ」

「あ……ありがとうございますううっ。サービスでもう一個つけときますねっ!」

「ああ。ありがとう」




70日目

 兄が店に来た。ちょっとぐったりした感じだ。


 <螺鈿迷宮>の攻略に行き詰ってるらしい。


 ラスボスを倒した後に、裏ボスが出てくるんだけどそれに苦戦してるようだ。


 <ナイトランド>でのルール上、遭遇していないボスの話とかは、聞こえなくなってんだよねえ。兄が延々と愚痴ってるけど、私にはぼにょぼにょと変な音に聞こえる。


 犬たちは兄を慰めるように、手をなめたりしてあげてる。愛されてんなあ。


 次に私の近況をつらつらと話す。錬金したものとか、シードルのカッコよさとか、いろいろ。


 そしてなぜか一緒に坑道迷宮に行く話の流れとなった。


 螺鈿迷宮攻略の途中だけどいいのか。仲間はどうした。


 迷宮のルール上、ボス攻略に失敗した場合は、次に再挑戦できるのは月替わり後なのだそうだ。迷宮への出入りはできるけど、ボスには挑戦できない。


 そっかあ。それならお兄ちゃんの落胆もわからないでもないかな。


 よしっ。お兄ちゃんの気晴らしもかねて坑道迷宮に行きますか!


 岩窟都市を登録してるので、私はクレイドルから一瞬で飛べるけど、兄は別だ。なので鉱山都市についたら兄から連絡をもらうことになった。




71日目

 久々に弓練習する。最近、触ってなかったせいで熟練度が下がってた。


 的に当てる練習してたら、シードルがきた。


 私が弓の練習してるの見て、意外そうにしてる。


 なんか恥ずかしい。


 シードルは、樹を伐り始めて、椅子やテーブルを作ってくれた。ここに来た時にいつもベンチがないのが不満だったらしい。


 恐縮しながらも、弓の練習を続ける。手を止めたら叱られるからね。


 ほんとは適当に、やりたかったんだけど、弓をひくフォームをなおしてもらったので、200回やることになりました。うれしいけど複雑。


 店内にテーブルと椅子が2脚できた。感動。


 さらに昼ご飯を一緒に食べることになった。できたてのテーブルに向い合せで座る。


 ああ、シードルが私の目の前で手料理(皿に盛っただけ)を食べている。


 なにこの幸せ空間。


 スクショ撮りたいのを必死に我慢してパンを噛みしめた。


 明日の休憩中、弓のけいこしてやるから遊びに来いだって。


 シードルからのお誘いだあああああああいやぅほおおおおおおおお。


 鼻血出ました。


 そしたらシードルが鼻に布の切れ端突っ込んでくれて、上機嫌に嗤ってるしでもう幸せすぎて頭真っ白でした。



□音声ログ□

「お前、鼻血」

「あ。稽古して血行よくなったせいかな」

「冷静にいうな。ちょっとじっとしてろ」

「ふぁああ?!」

「口閉じてろ」

「ぁっ、ば、ぁぁぁ……」

「ぷっ。いい面になったじゃねえか」


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