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36~38日目

36日目

 またお客さんが買いに来てくれた。


 もっと回復力をあげれないか、と言われて、薬草の濃度をあげるコツを教えてもらえた。


 窯に注ぎ込むライフと薬草を増やして、早速試してみる。一度に注ぎ込むんじゃなくて、ゆっくりと爆発しないぎりぎりを責める感じで。


 やってみたら、エーテル薬(品質5)ができた。嬉しいけどすごい疲れるこれ。


 でも、効果が高いほうがみんな欲しがるよね。あたりまえだけど。


 薬草ジェルの品質高いやつも作ってみることにした。


 薬草の量を倍に増やし、いつもより丁寧に時間をかけることで、品質5の薬草ジェルが完成した。


 ふらふらするので、いったん休憩する。


 昼寝で気分がよくなった。さっそく薬草ジェル(品質5)を渡しに門へ行く。


 シードルは驚いてお金を払うと言い出した。


 私としてはシードルへの貢物のつもりなのに。


 ちょっと言い合いになってたら、詰め所の方から初顔の門番さんが出てきた。ここらで主流であるヒョウ顔でもなく、シードルやザカルドさんのような獅子顔でもない。


 小柄でがりがりだ。耳も大きい。


 その人から、これは門番として買い取ると言われて、逆に注文まで受けてしまった。


 団長さんらしい。若そうにみれるけど、一回り年上なんだって。あとめちゃくちゃ強いらしいから怒らせないようにと言われた。




37日目

 安定して品質3を作れるようになってきた。これでようやく街のお店で出してるのと同じレベルになった。


 自分が作れるようになったものを、棚に並べて木の板に値札をかいて飾ってみる。


 琥珀糖、薬草ジェル、薬草湿布、エーテル薬、中和剤・黄、中和剤・赤、スタミナドリンク、蜂蜜、肥料、毒、失敗作。


 全部で10種類も作れるようになった。私ってば、すごすぎでは。


 気をよくした私は、蜂蜜製品がつくれないか試してみた。

 全部失敗。


 無味無臭の蜂蜜ができた。


 しかたなく、蜂蜜を瓶に詰めておく。


 たまってきたあ。


 シードルにあげる以外蜂蜜の使い道がないなんだよねえ。


 でもいくら好きなものでも毎回渡してたら嫌になるよね? 


 何か次の貢物を考えないといけないな。




38日目

 決めました。岩窟都市の迷宮まで出かけることにします。


 より豊富な蜂蜜商品を生産するには、それが近道だと思うからだ。


 すべてはシードルにより喜んでもらうため。


 坑道迷宮は、街の天球儀を利用して<荒渦王国>に戻り、そこから馬車に乗って二日ほどのところにあるらしい。


 つまりしばらく店は閉店だ。


 出立の準備をする。


 巣箱の手入れをして、肥料や水を多めに撒いておく。


 荷物をまとめ終えると、まずは門に挨拶に行く。


 運悪くシードルが休憩中だった。別の門番さんに伝言を頼んで、蜂蜜をおすそわけしといた。


 薔薇園にもよっておく。


 ちょうどお嬢様が薔薇を見に来ていたところで、お茶をご一緒させてもらった。蜂蜜を譲渡するとすごく喜んでくれた。


 少し時間が過ぎたが、天球儀からクレイドルに入る。


 クレイドルからは一瞬で<荒渦王国>に到着した。とたんに人々の活気、熱量、騒々しい雰囲気がどっと押し寄せてきておおっとなった。螺鈿庭園の街は、落ち着いたのどかな雰囲気なので、ギャップにびくっとなる。


 まず辻馬車を探さなきゃ。


 兄にきつく言われたのだ。絶対に一人で街の外をうろつくなって。私も何度も死にたくないので言う通りにする。


 うまいこと冒険酒場を見つけたので、そこの受付で、辻馬車屋の場所を聞くことに成功とした。



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