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山ン本怪談百物語

夜のエレベーター

作者: 山ン本

百物語二十六話になります。


一一二九の怪談百物語↓


https://ncode.syosetu.com/s8993f/


感想やご意見もお待ちしております!

 会社に夜遅くまで残っていた時の話。


 「あの係長、説教長すぎる。もう深夜2時だぞ?」


 その日はとても最悪な1日だった。会社3階にある事務所で上司の説教を受けていたからだ。


 「もう疲れた…早く家に帰ろう…」


 時間はもう夜中の2時過ぎ。エレベーターで1階に戻った私は、会社を出る直前に事務所へ忘れ物をしたことに気がついた。


 「しまった、取りにいかなきゃ!」


 慌ててエレベーターの前に戻ってきた私。エレベーターが3階からゆっくりと降りてくる。事務員さんが数人残っていたので、その人たちであろう。1階に着いたエレベーターのドアがゆっくりと開いた。


 「えっ?」


 エレベーターの中は、たくさんの人で満員になっていた。10人、15人近くは乗っていたと思う。まだこんなに人が残っていたなんて…


 「下に行くけど、乗りますか?」


 私は思わず…


 「の、乗りません」


 そう言ってエレベーターには乗らなかった。数秒後、エレベーターのドアが静かに閉まった。


 「夜勤の人たちかな?でもあんな大人数で…あっ!」


 私はあることに気がついた。


 「ここ1階だよね?ウチの会社、地下なんて…」


 うちの会社に地下はない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] あるはずのない、地階行きのエレベーター。 乗ったらどうなってしまうのか、地階には何があるのか… 色々な想像が広がりますね。 [一言] 今回のケースとは逆に、最上階で上り行きのエレベーターに…
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