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答えづらい質問なんだよな
「ねぇねぇ〜巳波くぅ〜ん、どういうのが好みぃ?」
先ほど書店に寄り、購入したファッション誌を開き、俺が見やすいようにテーブルに置き、訊いてきた星河さん。
「うぅ〜ん……別にそんな。何でも似合うから好きなの着たらいいんじゃない」
「えぇ〜そんなぁ!ちゃんと言ってよ、そういうのが一番困るんだよぅ〜巳波くんっ!」
「しいて挙げるならぁ——」
ひとさし指で頬を掻きながら、視線を彷徨わせ、返答する。
「へぇー、じゃあ休日デートにはそういう系統のコーデにするよ!でさぁ、おすすめした漫画貸すから家来て」
「あぁ、うん……って、星河さんの自宅っ!?今日?」
「今日でも構わないよ。巳波くんが良いならだけど……」
「えっと……」
「襲ったりしないよぅ〜……って、都合悪いならしゃあないかぁ。飲み終わったら、もう少し見てこう」
「あはは……そうだ、ね」
苦笑して、首肯する俺。
飲み干して、席を立ち、彼女の買い物——デートに付き合う俺。




