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何を言おうとした?
俺と星河さんは休憩のためにショッピングモールに入っているスタバで一息ついていた。
二人掛けの席に向かい合って座り、注文した飲み物を一口飲む俺ら。
「もうへとへとって表情してるじゃん……もうちょい体力つけないとダメじゃん、巳波くん。体育終わりって汗かいてないけど、もしかして?」
「うっ……違ぁ、サボってな……んて。別にそんな体力が劣ってるわけじゃ……やめてよ、その目」
確かに体育が終わっても汗はかいてないことがほとんどではあるけれど……
サボってなんか……ない、サボって……
俺は汗をかきにくい体質なんだよ……息を切らしていても汗が流れるなんて稀なんだよ。
「ごめんごめん。さっきから落ち着かないようだけど、どうしたの?」
「えっ、いや……何でもない、よ」
「何でもないことないでしょ……言ってよ、気になる。それに……」
「……ごめん。それに?」
「何でも、ない……」
彼女が続けようとした言葉は何だろう……?




