放課後デート1
放課後。
星河さんがそわそわしていたのが移ってしまった。──病のように。
煩わしいとさえ思える恋の病を患う彼女から移る。
「ねぇっ、早く行こうよっ!埋め合わせを提案をしたのは巳波くんなんだから」
椅子から立ち上がりながら、弾んだ声で手を握ってきた彼女。
「あっ......はいはい。急がなくても良くない?」
彼女の言い分は至極全う......なのか?
彼女に手を引かれ、教室を出ていく。
俺と彼女の表情は正反対なのだろう。
「星河さんはリードしたいって感じ......なの?」
「したいされたいといったことに、おもきはおいてないよ。巳波くんと居れるのであればなんでも良いよ。文句なんてないもん、文句なんて言えばバチが当たるよ。恋愛の神様さんからぷつっんと赤く紅ぁ~い恋の糸が切れちゃうよ、真っ二つに巳波くんとの繋がりがね!」
彼女の握る手が強まる。
神に様を付けながらもさんを糊付けしている当たり、彼女はなんだかなぁと言った──女子高生だ。
満面の笑みを浮かべる彼女といると、なんだか調子が狂う。
嫌というほどに。
放課後デートの行き先は近辺にあるショッピングモールになり、同中の誰かしらに遭遇するだろうなと不安になっていることは彼女に告げることはしないでおいた。




