表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

同時多発占い

作者: 倉田樺樹

易やタロットなど、複数の候補の中からひとつが選びだされるタイプの占いについてある疑問がある。


その疑問とは、

同じテーマについて、複数の異なる占者が占った場合、答えは一致するのだろうか。


これが三、四人の話なら、一致しなかった場合でも、占者のキャリアや雰囲気などで、この先生の答えが正しく、他は違っているのだろうという印象を受けるかもしれない。


一切、細工がしていない1から6の目まであるサイコロを十回振りました。それぞれの目の出る確率は6分の1。それが3が四回も出ました。3という数字にはきっと意味があるに違いない。そう思えてしまう。

しかし、振る回数が増えていった場合、どの目も同じ6分の1に近づいていく。

振る回数が100億倍の1000億回に増えて、3が四百億回も出るとは考えにくいのだ。


易やタロットも、占う回数が増えれば増えるほど、それぞれの候補の出る結果は、全体の候補分の一という値に収束していくだろう。


世界的なプロジェクトで、インターネットを使い十億人に易の奥義をレクチャーします。各自同じスケジュールで同じ技量になるようにレベル調整をします。

そして、某年某日、占いマスターに成長した十億人はひとつのテーマについて占います。


2030年度の自動車産業における、電気自動車のシェアは50パーセントを越えるか?


十億回では不安なので、ひとりにつき千回ずつ占ってもらいます。


果たして合計十兆回の占いの結果は?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ