#38 メイシス王女の錬金工房合宿 その三
GW更新強化週間中。
「お疲れさまー!お菓子が出来たから休憩してお茶にしようよ!」
そろそろ集中力が切れそうなタイミングでララ達がお菓子を持って休憩のお誘いに来た。
『おっ!なかなかナイスなタイミングだな。集中し過ぎてもいい結果が出るとは限らないから適度に休憩して甘い物を食べるのは理論にかなってるんだよな』
「ああ、ありがとうララ。メイシス様も休憩にしましょう。勉学もやり過ぎはいけません。休憩をして一度頭を休ませてからまた続きをしましょう」
僕はメイシス王女に休憩を促してからララ達の作ったお菓子をつまんで食べてみた。
「おっ!上手く作れてるじゃないか!ララ見事だぞ!これなら何処に出しても恥ずかしくない出来だ!」
「えへへー。私頑張ったんだからねー」
ララは僕に誉められたのが嬉しかったらしくニコニコとしながらメイシス王女にもお菓子を出していた。
「美味しい!!ララさん!このお菓子何て言うの?すっごく美味しいから作り方教えて!!」
メイシス王女が興奮気味にララに作り方をのだっていた。
「魔力操作講習が終わったら僕が教えますよ。だから頑張って習得しましょう」
「はい!頑張りますわ!」
程よい休憩後に座学と魔力操作講習を再開し一日が終わった。
「やっぱり工房に泊まるんですよね?」
講習を終えて僕はメイシス王女に念のために確認してみた。もしかしたら毎日王宮から通ってくる事もあるかも知れないと期待しての確認だったが・・・
「当然ですよ!何を当たり前の事を言われているのですか?まだまだ聞きたい事は沢山あるし、王宮から通うのってかなり大変なんですよ!毎回馬車や護衛を準備しないといけないし、時間も無駄になるし」
「で、でも工房は王宮みたいに快適では無いと思いますよ?王宮みたいに常に侍女さんが常駐している訳でも無いですし・・・」
僕は何かと理由を挙げて何とか通いに出来ないか模索してみたが王女の「全く問題ないですわ。国王陛下にも話は通してあるのでお気遣いなく」と一蹴されてしまったからにはどうしようもなかった。
僕は諦めて夕食の準備をミルフィに頼むとメイシス王女を連れて工房の素材棚に行き説明を始めた。
「夕食が出来るまでこの工房における注意事項の確認をします。基本的に僕の許可なく工房の素材や機器には触れないでください。大抵の物は単なる素材ですが、中には触ると怪我をする物や毒になる物も含まれていますので注意が必要です。よろしいですね?」
「はい。分かりましたわ。必ず確認してから扱うようなしますわ」
『うへぇ。王女様に偉そうな物言いをするのは精神的に辛いものがあるな。しかし、事故があってからでは遅いからしたかないか』
ひと通りの説明が終わる頃ミルフィから夕食の準備が整ったとの連絡がきたので食事になった。
「なっなんですの?この料理は!?初めて見る食事ばかりではないですか?」
興奮したメイシス王女は出された食事を頬張って叫んだ。
「しかもどれも王宮で出される食事より美味しいものばかり!一体この食事はなんなのですか!?」
『あー。しまった。ミルフィに一言云っておくのを忘れていた』
工房の食事は基本的に僕の居た世界の食事を再現して貰っていた。勿論最初は僕が料理錬金で作ってレシピをおこし、それをミルフィが調理用のレシピに落とし込む手間のかかる作業を繰り返して今の形にしていたんだが、当然こちらの世界の食事とは全く違った物になるからメイシス王女が驚くのは無理もない。
『まあ、3ヶ月も暮らすなら今さら食事をこの世界の物に併せるのも面倒だから仕方ないか』
「ああ、この食事は今までに僕とミルフィで一緒に考えて作った料理達なんだ。あまり馴染みのない料理だから驚いたかもしれないけれどまあ食べてみてよ。もし合わないようなら明日からは普通の食事を準備するから」
僕はメイシス王女にそう伝えるとミルフィお手製の夕食をおいしく食べた。
「口に合わないなんてとんでもないです!全てにおいて私の人生最高の夕食である事は間違いないですわ!」
「それは良かった。ミルフィも作ったかいがあったと思うよ。じゃあ暫くはこういった食事で大丈夫そうだね。ミルフィすまないが頼んだよ」
「了解しました。マイマイスター」
ミルフィは僕に微笑みながら頷いた。
「あっ!でもこんな食事ばかりしてたらもう王宮には戻れなくなるかもしれませんわ。どうしましょう」
『いやいや、誉めるのはいいけど冗談はやめてほしいぞ・・・』
色々とあったがメイシス王女の講習初日は無事に終了した。
王女様の講習編は4~5話の予定でしたが後からエピソードが増えたのでもう少しのびそうです。
明日も更新・・出来たらいいな。




