紅の……

唄

くるりるり　ひらりらり

　たくさんもみじが　舞いおちる

ねえさまが　よめにいく

　山のかみさんにみそめられ

　　うえのねえさま　よめにいく

しろむくの　つのかくし

　けしょうをかくし顔かくし

　　ひとりみこしで　よめにいく

みんな泣く　さいごまで

　すまぬとさめざめおがんでいく

　　おおいわのうえ　よめにいく

ねえさまは　にっこりと

　やっと願いがかなうのよと

　　ひとりはれやか　よめにいく

ねえさまが　手をのばす

　紅葉(もみじ)をひとつわたしにくれた

　　しあわせなのと　にっこりと

ねえさまが　まえをむく

　およめのねえさまきらきらしてる

　　きれいなねえさま　紅(べに)をひく

みんなで山を　おりるとき

　ととさまの背で羽音をみれば

　　天狗がふわりと　あらわれた

きらきらねえさま　よめにいく

　ひらひらわたしに　手をふって

　　ふわふわ天狗に　よめにいく

くるりるり　ひらりらり

　たくさんもみじが　舞いあがる

　　きらきらもみじが　舞いあがる

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リズムって、難しい……