表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

第7話 「参拝」

前話のあとがきでも触れましたが、2か月弱姪の面倒を見ないといけないので親戚サービスの為、こちらの更新は一時停止させて頂きます。 落ち着き次第連載再開させて頂きますのでよろしくお願い致します。


「本殿に昇る前にそちらの手水舎でお清めをするのじゃ」


「ちょうずや?」


「おぬしら、神社にお参りする時にお清めをしとらんのかえ?」


「口と手を水で清めるんでしたっけ?」


「そうじゃ。仕方ないのう、わっちが手本を見せてやるのじゃ」


言葉とは裏腹にに何処となく誇らしげに手水舎に歩いていくムツキなのだが・・。


「ほれ、おまえら」


「はい?」


「あれじゃ」


「あれ・・ですか?」


「あれを取るのじゃ」


ムツキが指を指すのは水盤の上に置かれている柄杓だった。


「ああ、これですね」


「そうじゃ」


「ムツキちゃんにはちょ〜っと高すぎまちゅね〜」


アッシュが父親のような顔でムツキの頭を撫でる。


「うぅ〜やかましい。 気安くおなごの頭に触れるではないわ! 普段使ってる台は社務所にあるのじゃ」


「台に乗りながらお清めしてるムツキちゃんか(妄想中)。やべ、なんか萌える」


「アッシュ、その辺で・・」


はっと我に返りムツキを見ると、真っ赤な顔して震えている。 今にも泣きそうな顔だ。


「あ〜その、なんだ。 ごめんムツキ様。お清めの手順を教えてください」


改めてお願いすると、機嫌を直したようだ。


「うむ、まずはじめに一礼してから柄杓を右手に持ち水を汲むのじゃ。最近は水盤の中に小銭を放り込む阿呆がおるからの、

 水が湧いておるなら直接そこから汲んだ方がよいのじゃ。 まず左手を清め、持ち替えて右手を清める。そしてまた

 左手に水を溜めたらそれで口を漱ぐ。 最後に柄杓を傾け残りの水で柄を洗い流す。元に位置に裏返しに置いて最後に一礼じゃ」


手慣れた所作でお清めをするムツキ。


「さあ、次はぬしらの番じゃ」


「よっし、じゃあ俺からやるぜ」


アッシュが柄杓を取り所作を真似するも・・


「あ・・」


「柄杓の水は量が少ないからの。 配分を考えずに使うと口が漱げなくなるのじゃ。 一連の動作を柄杓の水一杯でやるのじゃぞ」


「地味にペース配分が難しいな」


「よし、じゃあ僕も」


同じ轍を踏まないように残りの量に気を付けながらお清めをする。



「うむ、では昇殿じゃ」


---


境内左奥に隣接している社務所で靴を脱ぎ本殿へと進む。


本殿の中庭を眺めながら廊下を歩き本殿脇から中に入る。


御神体となっている鏡の正面に座る。


「しばし待っておるじゃ」


とムツキは本殿を後にする。


数分後、神主と思わしき男性と御神楽装束に身を纏ったムツキが現れ御神事が執り行われた。

御神楽奉納、祝詞奏上、玉串拝礼と滞りなく進み昇殿参拝が終わった。


---


「ああ言うのは息が詰まりそうなもんだがなかなかだったな」


「普段本殿の外からお参りで、昇殿参拝をする人は少ないからね」


「ああ、ムツキちゃんの御神楽も良かったな」


「だね」


二人で感想を話しあっていると、着替えをすませたムツキが戻ってきた。


「どうじゃった、昇殿参拝は?」


「初めてだったけど、良い体験をさせてもらったよ」


「ああ、現実世界で自分から行こうとは思わなかったからな」


「ふむふむ、それは良き事じゃ」


「それで無事新しいスキルは覚えれたのかな?」


「そういや、まだスキル欄にでてこないな」


「はて?スキルじゃと?」


「僕達新しいスキルを覚える為、天啓を受けに来たんだけど今の一連の流れが習得する為の儀式じゃないかったの?」


「いんや、今のはただの参拝じゃ」


「え・・」


「天啓を受けるのであればそこの御神籤を引くがよい。中に書かれている加護がお前さん達の新しい力となるであろうぞ」


「最初からそれを言ってくれよ、ムツキちゃん」


「何を言うか、心身不浄のまま御神籤を引いたところで良いご加護は得られぬのじゃ」


「ここに来た冒険者皆、同じように参拝を?」


「ここまで来たのはおぬしらが初めてじゃ」


「え?て事は俺達が一番のりか?」」


「加護を覚えるだけなら、鳥居前にあった小屋で御神籤を引けばそれで終いじゃ。他のものたちは皆そうしてるじゃろうて」


「なにー、俺達なんのため上まで来たんだ」


「まあでもお陰で貴重な体験をさせてもらったからいいじゃない」


「うむうむ、ルインの言う通りじゃ。 これから先冒険に赴くのであれば神社で安全祈願をするのは当然のことじゃのう」


「でもスキル習得が御神籤って言う発想はなかったや」


「これ予め中にスキルが書かれてるのか?」


「中は白紙じゃぞ。 参拝者が掴んだ瞬間その者に与えられる加護が決まるのじゃ。なのでほれ、わっちが取ったところで中は白紙のまんまじゃ」


おもむろに一枚の御神籤を掴み中を見せるムツキ。


「先程参拝した時に思っていた事を浮かべなら引くと良かろうぞ」


「おっしゃ、じゃあいっちょ運試しと行きますかね」


「じゃあ僕も」



・・・


・・



「・・・。」












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ