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第5話 「ジョブスキル」

沖田 真実≪おきた まこと≫


21歳 高校中退。無職。


父は下請け工場の社長で、一時期は従業員100人を超える規模を誇っていが、

8年前に起きた金融危機により日本の輸出産業は壊滅的な打撃を受けた。

大手の取引先だった自動車産業が次々と生産工場を海外移転。

国内産業の空洞化が進み、受注が年々と減り従業員のリストラが当たり前のご時世、父は従業員の雇用を約束しメインバンクに多額の負債を抱えながらも社員に給料を払い続けた。


その努力も空しく業績は下がり負債は増える一方。 遂には融資を行っていたメインバンクより業務改善案が提出され、応じられない場合は融資を打ち切るとの勧告を受ける。 

人当たりが良く親しまれる性格であったが決断力に欠ける父に代わり母が業務改善を

先導し、大幅なリストラを敢行。6割を超える従業員を解雇し、工場の請負も自動車パーツのノウハウを応用し幅広い分野に手を伸ばした。


結果、数年で業績を回復傾向に戻し8年後の今、V字回復を遂げた工場は以前雇っていた従業員のほとんどを再雇用し安定した業績を残している。


自信を失った父は5年前に失踪。 母は工場長と三児の母と言う二足の草鞋を見事に成し遂げた。


---


兄弟は2つ上の兄と、3つ下の妹の二人。



兄は責任感が強くどん底の頃に高校を中退して工場を手伝うと申し出たが、母はそれを許さなかった。兄が留学を視野に大学受験を受けようとして

いたのを知っていたからだ。


「工場は私が守るから、貴方は自分の夢に向かって進みなさい」と叱咤され兄は希望通りの大学へ合格。


大学の交換留学制度を用いて1年間ロンドンに渡英。 去年卒業した後、再びロンドンの大学院に留学し経営コンサルタントになるべく励んでいる。


---


妹は現役の女子高校生。来年大学受験を控えている身だ。父親に溺愛され、男兄弟の中の環境で育った事と母譲りの性格なのか決断力と行動力に優れ

ている。 男勝りの勝気な性格で何事も一人でこなしてしまう。 高校でもクラス委員などを率先して引き受ける委員長気質。 小さい頃は甘えん坊で

兄達の後ろを必死に追いかけていたが父親の失踪をきっかけにその姿は成りを潜めている。



---



そして僕。


沖田家の次男坊として生まれ、何事もソツなくこなし努力家である兄と、父が目に入れても痛くないというくらい溺愛していた妹の間に生まれた。


だからと言って特に腐ることもなく兄の事は尊敬していたし、妹の事も可愛がっていた。


特に兄に対しては目標とするところが沢山あり、よく真似事をしていた記憶がある。

上手く出来た事は両親より先に兄に見せていた程だ。 その度に笑いながら「真実は才能があるんだね」と褒めてくれた。


それが嬉しくてもっと頑張ろうと思い、兄の後を追って同じ高校に進学。部活まで同じだったのだから、見る人が見たら”ブラコン”なんだと思う。


僕が高校に入学した年、兄は剣道部の全国大会に出場して個人戦・団体戦共に優勝を果たした。


2年生の夏、学校でとある事件を起こしてしまい、結果不登校に。出席日数が足りず留年が決まるとそのまま高校を中退。

以来オンラインゲームの仮想空間に没頭し、21歳になっても職につかず家でネトゲに勤しんでいる。


事件以降、母と兄に対して合わせる顔がないのか、まともに話すらしていない。 妹とは普通に会話をするので、近況などを兄達に話しているようだ。



---



「・・・。」


「どうしたルイン?」


「いや、こっちの世界は平和だなーと思って」


「だったら、お前もいい加減戦闘に参加しろ! スキルも覚えただろ」


「ん〜・・スキルポイントをまだ振ってないんだよね」


「あんだと? もうすぐレベル10になるのにいつまで寄生してんだよ」


「と言われても、スキル自由度が高すぎて方向性が定まらないんだ」


「お前のキャラのスキルツリーどうなってんの?」


「それがさ・・」


・・



「なにぃー! 全基本職のスキル習得可能だと?」


「うん」


「何だよそのチート性能。美味しいどこ取りできんじゃんか」


「んー、そんな単純でもないんだよね」


「どういう事だよ?」


「基本職スキルにもスキルランクが設定されてるじゃん? 上位ランクのスキル習得するには一定数の下位ランクスキルを取らないと

いけない仕様があるから欲しいのをピンポイントで取れないんだ」


「ああ、その仕様だとどうしても最初は系列絞らないといけなくなるのか」


「うん」


「そのステータスで系列絞っても本職には及ばないしな」


「うん」


「やっぱり、その職業かなりハズレじゃねーの」


「んーどうだろう」



---


≪ジョブスキルツリーの説明≫


プレイヤーは最初に各系列の≪基本職≫から始め一定のレベルになり転職クエストを受けると≪上級職≫に転職が可能になる。(最上級職は現在未実装)



スキルはプレイヤーレベルが一定まで上がると徐々に解除されていく。スキルにはそれぞれスキルランクが設定されており、上位ランクのスキルを習得

するには条件が設定されている。 ほとんどの場合は下位ランクスキル習得数が関係してくる。


例:


スキルランクLv.1:プレイヤーLv.3から解放

スキルランクLv.2:プレイヤーLv.8+スキルランクLv.1を3個以上取得済で解放

スキルランクLv.3:プレイヤーLv.15+スキルランクLv.2を4個以上取得済で解放


スキル系列は大きく分けて以下の通り


≪物理≫


斬属性:剣・大剣・刀

打属性:斧・金鎚・メイス

突属性:槍・弓・突剣

?属性:???


≪魔法≫


火属性:火傷

水属性:凍結

風属性:束縛

土属性:毒

光属性:盲目

闇属性:呪縛

?属性:??


(それぞれの属性に対応した状態異常効果)



≪属性相性≫(矢印方向に有利。ダメージ判定補正が入る)


斬→打→突→斬


火→風→土→水→火


光⇔闇


水/風→斬→闇/火

土/闇→突→光/風

光/火→打→土/水


---



「俺が今のとこ突特化だからな」


「と言う事は土、闇、打属性にはマイナス補正がつくんだね」


「そういう事。まぁ、俺のジョブは可能装備種類多いし、レベルが上がれば他系列のスキルも取れるんで対応できるんだがな」


「その点でも僕も色々出来るんだけど、攻撃役のステータスじゃないからね」


「火力役が無理なら、サポートか回復が無難じゃねーの」


「そうなるよね」


「そういやLv.10でパッシブスキル習得するんだっけな」


「うん、習得は完全ランダムでキャラ作成の時のテスト結果が考慮されるって書いてあった」


「とりあえず一つ目のパッシブ取得してから決めるか」


「それがいいね」


「おっしゃ、んじゃもう一息だ。行くぞルイン」


「うん。と言っても僕は見てるだけだけど」


「お前、そういう萎える事言うなよ」


「ははっ、ごめんアッシュ」









4000文字程度の原稿でも考えながら書くと結構時間がかかるものです。

平日は一日1~2時間が限度なので、一話書き終える事が出来ないのでゆったりと数日おき更新になります。


また、来週から日本に住む従妹が夏休みを使って2か月弱滞在する事になり慌ただしくなるので今後更にペースが遅くなる事と思いますがお付き合いください。


週末にストック頑張りたい。

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