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7、だってしょうがないじゃない

彼と一緒に過ごした時間は天に昇る思いだった。

「一度天に昇った女は

地上に戻ることができない」と

いつか見た映画でそんなフレーズを耳にした。

私も地上に戻れずにそのまま地の底に落とされた。

だけど、今よりも、

私は高い所に行く

高いところに行けるように努力する。

今が私の人生の底辺、どん底だから

今の位置よりは高い所に這いずり上がることは出来るだろう。


だけど、彼のこと、忘れることは出来ないと思う。

本当は今も彼の連絡を待っている

街の到る所に彼との思い出が爪痕のように残っている。

何処に行っても彼との思い出が蘇る


苦しい…


逢いたい


逢いたい


逢いたい


逢いたい



だけど、彼と逢うことでまた自分の心が取り乱され

自分を取り巻く周りの人に多くの迷惑がかかるのも目に見えてわかっている。

彼といても幸せになれること、何一つない。

自分を壊してもいいと思ったくらい本気だった恋だけど。

本当に自分が壊れてしまったら周りに残された人達はどうなるんだろう

自己破滅の恋は自分だけではない、周りの人々にも悪影響だ。

所詮は倫理に反した恋。

誰一人幸せになれる訳ないんだ


今はただ、自分の心の埋み火に風が吹いて 燃え広がらない事だけを願って

残り少ない結婚9年目の今年が過ぎるのを待とう。

年が明けたら我が家もいよいよ結婚10年記念。

きっと気の利く旦那じゃないから何も考えていないはず。

私の方からスイートテンダイヤモンドでもねだってみよう。

そうやってまた、崩れてしまった積み木のようなもろい我が家を立て直していこう。


だってしょうがないじゃない

私も弱いから 何度惚れてみたって恋だけは馬鹿だね


だってしょうがないじゃない

貴方もずるいからずっとこのままなんて いけないと思うでしょ



確か、こんなフレーズの歌、あったな。

今の私にピッタリだ。

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