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4、友って有難いと思った件

結婚9年目に恋をした相手とは先が見えない

「こんな苦しいなら最初から出逢わない方が良かった。」

そんな簡単な言葉で終わりにしたくない。

そんな簡単な付き合いではなかったと思いたい。

まだ未来が残っていると思いたい。

でもそれは殆どないのもわかっている。

人と会うのもブログを書くのもちょっぴり怖くて塞ぎ込んでしまった。

そんな時に心配をして連絡をくれる仲間もいる。有難いと思う。


メールの相手は独身時代からの友人マナ。

「忙しい? なんかあった?」

私は返す

「お久しぶり ぼちぼち忙しくしてるよ。そうしていないと死んじゃいそうなので(笑)」

ごくごく普通のガールズトーク。”ガール”って言うには私もメールをくれたマナもとうが立っている気はするけれどね。


彼女とは独身派遣社員時代に同じ職場で知り合った。

与えられたルーチンを適当にこなし、定時にあがり、アフターファイブを楽しむ

ビジョンのない腰掛けOL達の溜まり場。学校みたいな職場だった。

マナと私の派遣会社は別だったけど、その職場には私たちのような派遣社員ばっかりいたので別に派遣元が違うからとか、そう言う理由で疎遠になることはない。

学年は2学年マナの方が上。

社会に出てからの1-2歳位の年の差は全くブランクはない。

むしろ同じ世代の会話を共有できて楽しい。彼女は同郷でもあったので一緒にいても気が楽だった。

 マナと私は結婚した年も一緒だった。

彼女の方が私より先に子供を産んだけど、その2年後に私も母になった。

こういう些細な縁が積み重なって、彼女にとは今でもママ友とは違う、普通の友達としてなんても話すことができるし、世間の目を気にせず遊ぶことができる


結婚してから最初の5年、いや、恋をする直前の結婚8年目位までは私もマナも互いに良き妻、良き母でいたと思う。

たまに平日街で会ってランチをしながら近況や旦那の愚痴、子供の成長などを報告し合う。

「ウチら、なんだかんだ言っても、結婚もできて、生活も安定してるし幸せなのかもね。」

なんてしみじみ言っていた、そんな穏やかな時期もある。


”自分のことより家庭優先。”

”子供のために頑張ります。”

”旦那様はお仕事頑張ってください。”

”私は家族が幸せに生きていくために私の出来ることを頑張ります”

二人ともそんなオーラが少し位はあった。私もマナも、無理をして出していたのだろうか。今となってはちゃんちゃらおかしい。

そんな綺麗な世界にいつまでもいられる人種でないことくらいマナも私も実は潜在意識で分かっていた。


家族第一主義なんていうのは偽りの姿。

本当は自分のやりたいことをやりたいだけ。

その時の優先順位プライオリティがたまたま家族にあっただけで、

それもまた自己顕示欲を満たすためだけにそう思い込んでいただけなのかもしれない。


マナには沢山の悩み事も相談できた。

その悩み事というのも綺麗なものばかりではなく、

傍から見たらモラルに反するようなドロドロしたものも彼女には吐露出来る。

本当に有難い。


マナが続けてメッセージをくれた

「何かあったんだね…」

私は返す

「うーーん。終わりが見えたかな。 特に何かあったわけではないの。でも何回か会っているうちに前に進めない二人に気付きまして…

私の方から連絡していない。あっち(カレ)からも全く連絡来ないし。

しっかり”別れましょう”ってケジメつけなくちゃいけなくちゃいけないのか、このまま自然消滅になるのか今、先が見えていないのよ」



そうして私たちは互いの近況を報告し合った

そして面白いことに彼女もまた私を同じような悩みを抱えているのも面白かった。

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