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ナイトメア・シェルフ  作者: 茜ひいろ
安心して寝るために
7/22

第1話

第二章です。

主人公、テレポートしちゃいました。

ドサッ。


そんな音を立てて着地した。下は、なんかもふもふしていた。

立ち上がると、目の前には、白衣をまとった見知らぬ男性がいた。顔や体型からして、恐らく日本人だろう。

知らない場所に、知らない人。今いる場所さえもわからない。

でもそんな俺もお構い無しに、男性は(多分少女に対して)「Welcome(おかえり) home(なさい).」と言ってきた。

やはり、中身は外国人だったかー……………。

「ただい………えっとー……………。」


「あ、自分も俺と同じなん?」


その人は、バリバリ日本語を使ってきた。しかも関西弁。


「え…………。同じってー……………?」

そう言うと男性は、いきなり笑い出した。

「嫌やなぁ。そんぐらいわかってくれや~!自分も日本人なんやろ?俺もや。まあもっとも、名前は別としてやけどな。」

よかった!この異空間(少なくとも俺にとっては)に俺以外で日本人がいた!!

「え?“名前は別として”って、どういうことですか?」

「俺、名前がよう日本チックじゃないねん。」

わはははと、笑いながら言ってきた。随分と明るい人だ。逆に明るすぎてこっちがそのテンションについていけない。

「そうなんですか。え、なんていうんですか。」


「えー?宮本キル」


かの宮本武蔵もビックリだな。


「そ、そうなんですか。でも、“宮本”って苗字って、フツーに日本人にいますよね。ハーフっぽく聞こえますよ?」

「えー?まあそうなんやけどな、なんか……宮本って、Miyamotoってすると、なんや外国っぽくね?日本チックじゃなくね?」

俺がフォローしても、宮本さんは断固意見を変えない。てか一瞬標準語しゃべったやろ。

対応がめんどくさかったので、俺はテキトーに「あ、言われてみればそうっすね。」で流した。


「Kill!!」


「ん?あ、おお。すまんかったな。なんせ久しぶりに日本人と話したもんだからはしゃいじまって~。ごめんなぁ、ホンマに。」

「宮本さん。そいつ、日本語わかりませんよ。」

「ん?あ、せやな。そうやった。ジャパンスイッチのまんま話してたわ。Sorry,Aria.」

発音が向こうの人並みにすんばらしかった。

宮本さん。俺にもその一瞬で英語ペラペラにしゃべれる宮本スイッチ下さい。

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