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ナイトメア・シェルフ  作者: 茜ひいろ
遭遇……しちまった…………。
3/22

第3話

少々長文ですが、お付き合いください。m(_ _)m

「……………………?!」

ついさっきまで、俺の隣には某アイドルがいた。

ついさっきまで、俺と一緒に会話していた。

決して幸せな内容ではなかったが、確かに話していた。


でも今は。


俺の隣にいるのは毛むくじゃらの、体長2m弱は軽くある怪物だ。

もう、先ほどまでの白い肌はあとかたも無く消え去っている。

某アイドルのファンが見たら、泣き叫ぶだろう。


「オオオオオオオオオオオ!!!!!」


怪物(そいつ)は吠えると、俺に襲いかかってきた。

「?!」

とっさの出来事に驚きながらも、俺はギリギリのところで怪物(そいつ)の攻撃をかわす。

「なんなんだよ、一体!!」

続く連続攻撃。

普通だったらまずよけられないその攻撃も、夢の中だったらよけられる………だろう。

まあそれは本当のことで。

俺はギリギリではあるが、怪物(そいつ)の攻撃をかわしていく。


でもやっぱり、最終的には捕まるわけで。

「ぐっ………!!!」

奴は片手で俺を捕まえると、その捕まえた手にこれでもかというぐらいの力を入れようとした(・・・・・)


その時だ。


俺を掴んでいた奴の力が、少しだけだが、抜けていった。

その隙を逃さなかった俺は、その馬鹿でかい奴の手からスルリと抜けた。

奴の体長からして、俺は空中で捕まえられていた。まあ夢の中だから、


『着地失敗により全身骨折』


とか、そういうようなことは100%無い。

俺はスタッと快い音を立てて着地した。

そして奴の方を向くと。

さっきの力の緩みを感じさせないようなオーラをまとわせ、こちらへ歩み寄ってきた。


「Don't touch me!!」


いや、決してふざけて言ったわけでは無い。

とっさに出た言葉がコレだった。


「グァォォォォ!!!」


…………今のどこに怒らせる要素があったのだろうか。


奴は俺に接近してくる。

うわぁ~、歩いてくるたびに地面が揺れるなぁ~。



苑條翳、17歳。

所属部活剣道部。

死因:不明

遺言

「Don't touch me!!」



では皆さん。

俺の最期をどうか見届けてやって下さい。




なんて、そんなことしたらこの話が終わってしまう。

まず夢だしね、これ。


とか色々考えていた時。


「おとなしく氏になさい!」

という、敬語なのに残酷な内容のセリフが聞こえてきた。

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