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ナイトメア・シェルフ  作者: 茜ひいろ
副業・退治屋
13/22

第1話

チュンチュン………

小鳥の鳴き声が聞こえる。

シャーッ

部屋のカーテンを開ける音。

その音と同時に、俺の自室には目一杯の日の光が注がれた。

「眩しっ……。」

さっきまで全然違う場所にいたなんて、言っても誰も信じないだろう。

それにー………。

「……………………。」

俺の中には奴がいるなんて、そんなこと信じられないし信じたくもない。


話は俺がまだあそこにいた、2時間ぐらい前にさかのぼる。


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

「翳。」

「はい?」

突然名前を呼ばれた。

「アリアは、お前の夢の中で怪物を倒したやろ?」

「あ、はい。」

「お前にも、その仕事を頼みたい。」

「は?」

話がいろいろと飛びすぎて何を言ってるのかわからない。

「お前とアリアはお互い、夢の中で怪物に殺されたっちゅー共通点がある。二人とも、その中で奇跡的に助かった。

アリアは本の怪物と融合しとるから、なんちゅーんやろ……本的な、そういうチカラを使える。」

「五芒星出して封印したりとか、そういうのですか?」

「あ、そうや。それそれ。」

まあそうだろうとは薄々思ってたが。

「で、翳はー……何に襲われたんや?」

「ジャイアントです。」

「わからん。」

宮本さんは溜息をつくと、アリアに聞いた。まあ当然俺には聞き取れないので、そこは省略。

「トロルか。」

よりにもよってすげえの出てきた。

え?あれトロルなの?いや、まあわからなくもないけどさ。でも……さ。

「じゃあ翳はトロルと融合した半妖ってことやな。」

やめて下さい。

わかってたけどやめて下さい。

百歩譲ってジャイアントパンダがいいです。共通点デカイことしかないけど。

「っちゅーわけや。最近は怪物の出現率が少し増えてきている。それを退治するべく、俺たちと協力してくれへんか?」

そこまで言われると断れないのが俺の性格だ。

「は………はい。わかりました。」

「よし!改めてこれからよろしくな!」

■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □

的なやりとりがありまして。

ちょっと面倒なことに巻き込まれた感満載なんだけどなー……。まあしゃーない。

あ、融合したって言っても夢の中でしかチカラは使えないらしいのでご安心を。


………にしても、宮本さんたちがいるところってどこなんだろう。


あそこからここへ移動する時、やっぱり行きと同じでテレポートしてきたし。テレポートって変な腕輪つけて「テレポート」って言うだけでできるもんなんだな。

さすが科学者。今の技術は進歩してるなぁ。


………って、んなわけねーだろ!


乗りツッコミしちゃったじゃねーか!

アレか?宮本さんたちがいるところってもしかして異界か?!漫画とかでよくある感じのアレか?!


今日の夜も来るって言ってたけど………………。

大丈夫か、俺。

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