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ナイトメア・シェルフ  作者: 茜ひいろ
遭遇……しちまった…………。
1/22

第1話

俺は、弱い。




苑條(おんじょう)(かげる)

青春(いま)を駆ける、高校二年生。

部活動は、剣道部。


なんで剣道部なのかって?


そんなのは簡単だ。




強く、なりたかったからー…………。




ただ、それだけの理由で入部した。

でも俺と剣道は、どうやらあんぱんと牛乳並にベストマッチだったらしく。

俺は日に日に上達していき、高一にして公式戦でのレギュラーを獲得した。



かつては“神童”などと呼ばれてきた俺だが、今はもう、幽霊部員となっている。



なぜかって?そんなの、決まっている。

先輩にいじめられたからだ。


「お前はもう来なくていい」

「お前は必要ない」

「ここから消えてくれ」

「お前がいなければいいだけだ」


そんなの、数えきれない程言われたさ。

ひどい時は無視された。

でも顧問はそれに気づくことなく、俺をヒイキし続けた。それに比例して、先輩の俺への態度はどんどん悪化していく。

これを“負の連鎖”というんだ。

そんな生活に嫌気がさした俺は、部活に行くのをやめた。つまり、反抗した。顧問や両親に何度も理由を尋ねられたが、俺は答えなかった。答えたく、なかった。


それは逆手にとると、現実から逃げたことになる。


だから俺は、弱い。

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