11日目:絶望を司るのは、一瞬
次の日。
いつも通りに、誰よりも早く僕は目覚めた。
当然のように食堂に向かった。
違和感。
いや、間違いなく何かが変わった様子など1つも無い。『間違いなく』だ。
それでも、この空間を異常におかしく感じる。
「何だ・・・・・・?」
「どうかしたのか?」
「うおわ!」
突然、後ろから羽賀に声を掛けられた。
「お・・・・・・脅かすなっつの!」
「あ、ああ、ゴメン」
羽賀は少しうろたえつつも謝った。
「で、どうかしたのか?」
「何か・・・・・・変な感じしないか?」
「変な感じ?」
そう言って、羽賀はさきほどまでの僕の視線を追うように見てから、
「・・・・・・別に」
と言って僕を見た。
「そうか・・・・・・?」
「何だよ、答えは」
「いや・・・・・・・僕にも分からない」
「はぁ?」
羽賀はそう言って僕を見つめる。
「何だ?この間の毒の後遺症か?」
「後遺症って・・・・・・」
「幻覚とか妄想とかでも見てんじゃねーの?」
「そんなわけ無いだろ?」
「じゃあ、疲れてんだよ」
「お前が僕に『疲れている』って言ったときはろくな事が無い」
現に、僕を疲れていると表現した直後に、僕はあの謎の生物に刺されてしまった。
「じゃあ一体何だって――――」
Biiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!
という激しいブザー音が羽賀の発言を邪魔した。
【生徒の皆さんは、至急自らのクラスに戻ってください。お知らせしたい事項があります】
「知らせたい事項・・・・・・」
違和感が変わった。
嫌な予感に。
クラスに戻ると、待機部隊の3人も含めて10人のメンバーが揃っていた。
「他の皆は?」
そこにいた神道に訊いてみる。
「食堂にいるんじゃないのか?」
「いや、食堂に居たのは僕らだけだったけど――」
【合計、12人・・・・・・揃いましたね】
アイツはそう言って、僕の発言を止めた。
「まだだ。何処かへ行った数人がいない」
【いえ、ココにいる人間で全員です。残りの8人は全員、別の場所へと移動しました】
淡々とアイツは述べていく。
「どういうこと?」
橋田がアイツに訊く。
【彼らは全員、昨日亡命し、形も残らないくらいの物になって、天へと召されていきました。或いは、人殺しが行くのは地獄でしょうか?】
「・・・・・・は・・・・・・?」
何を言っている・・・・・・コイツは。
違和感も嫌な予感も的中していた。またも僕の『如月の血』が全てを感じ取っていたのだ。
凄いどうでもいいことですけど、
これを投稿したのが7月7日で、これでシンバトは77話です。
7時に投稿したかった!!