表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンデレラバトローション  作者: 榊屋
10日目
74/88

10日目:残酷

======================

「くっそ・・・・・・」

 思ったより距離がある。会議室は1階にあるため遠い。

「如月?」

「え?」

 横から声を掛けられた。クラスの仲間だ。

「何やってんの?」

「何って・・・・・・」

「あれ?如月君じゃない」

 そう言って、現れたのはクラスの女子・・・・・・。

「??」

「如月君、何かあったのか?」

「え・・・・・・」

 今度現れた人物・・・・・・。それは――。

「木戸・・・・・・!?」

「どうかしたのか?」

「どうかしたって・・・・・・え、あれ?」

 僕が戸惑っていると、

「如月!」

「如月君」

「如月ィィ!」

 と、例の3人が現れた。

「橋田、無花果、羽賀!」

「俺は、体育館に行ったけど誰も居なかったぜ?しかも他の生徒に聞いたら、何も起こってないらしいしな」

「私たちも確認してみたけれど、どこにも居なかったわよ?」

 橋田も頷く。


「な・・・・・・何がおきてんだ・・・・・・?」

「・・・・・・何か問題が生じたらしいね・・・・・・」

 木戸が真面目な顔をして言った。

「・・・・・・まさか!?」


 まさか、そういうことか!?


=================================


「2刀流かい?君の戦い方を知らない僕としては、何ともいえないね」

「ナイフだから、一概に2刀流と言っていいものか分からないな」

 そう言って神道はナイフをくるくると回す。

「殺人は初めてだ。人が死ぬのを見るのは何度もあるから、俺の感情がどう働くかは分からないな」

「あっそ。どうでもいいけど」

 そう言って『木戸』も武器を取り出す。

 日本刀だった。

「リーチが長いな。どう対応すべきか分からない」

「分からないか・・・・・・。君の口から出そうな発言ではないね」

「そうか?」

 先に動いたのは、おどけてみせた神道だった。

 右手のナイフを『木戸』に突き立てる。

「無理」

 そう言った『木戸』は、刀の腹で器用にナイフを受け止める。

「追撃開始」

 神道は左手のナイフも突き立てる。

「よっと」

 『木戸』はそのままナイフを押し返して、離れる。

 しかし神道はその応対を予測していたかの動きで、『木戸』に突っ込んでいく。

「く・・・・・・」

 少し『木戸』は苦しそうに呟くと、日本刀を振り上げる。

「・・・・・・」

 神道は床を一瞬這うように転がると、また一瞬で飛び上がるようにして『木戸』の目の前へ。

「掛かった!」

 『木戸』はそう叫んで、刀をもう一度強く構える。

「空中なら、避けられないだろ!」

 『木戸』はそう言って刀を振り下ろした。

「知るか」

 神道は言うと、刀を諸共せずに、体で受けた。

「な・・・・・・!?」

「死ね」

 神道はそのまま真っ直ぐにナイフを2本突き立てた。

「うがあああ!!?」

「後、残念なお知らせ。俺は2刀流じゃない」

 そう言ってポケットから、何かを出した。

「自分でも数は知らん」


 そこにあった全てのナイフを『木戸』に突き立てた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ