9日目:超SHOCK
朝食。
次の日の朝。
僕らは朝食をとることにしていた。
「あら」
「あ」
「ん・・・・・・?」
僕らは偶然、廊下で遭遇した。
それぞれ自分の朝食を盆にのせたまま。
「どうした?」
「いや、ちょっと情報室まで」
「貴様らもか」
僕と無花果と神道は偶然そこで出会ったので、そのまま一緒に行動をすることにした。
「どうして情報室で?」
無花果が僕と神道に訊いてくる。
「いや、橋田が昨夜から情報室で頑張っているって聞いたから」
「俺もだ。羽賀がそう言っていた」
「当の本人は居ないわね。冷たいのね・・・・・・」
そういって更に歩き続ける。
「・・・・・・しかし」
神道が突然言った。
「『奴』はどこで俺達のことを調べたんだ・・・・・・?俺はともかく、如月や無花果、それに羽賀や橋田の情報は無かっただろうに」
「つまりは、私達が相手にしているのはそのくらいの男だという事でしょうよ」
そう言ってそのまま階段を昇っていく。
「それにしても、先生側には一体どんな武器が渡ったんだろうな?」
僕はなんとなく訊いてみる。
「さぁな。しかしバズーカ砲を用意するくらいだ。何をしでかすか分からん。現に、火炎放射器だって奴らは用意していたのだからな」
「それもそうか」
と、そこで情報室に到着した。
「あ」
無花果が言った。
「橋田さんと一緒に食べようと思っていたのに、橋田さんの分を取ってくるのを忘れたわ」
「あ」
「・・・・・・」
そういえばそうだった。
・・・・・・。
「ま、いいや。私の分を分けましょう」
そう言って無花果は情報室の扉を開けた。
「あ」
開けると、羽賀の上に橋田が横たわっていた。
「・・・・・・失礼しました」
「待て」
冷静に羽賀は対応して、その場を止めた。
「技?」
「ああ・・・・・・。どうも護身用技が知りたかったらしいから、1つ教えた。そしたら、失敗して、さっきの状況になったわけだ」
羽賀は言いながら朝食をとる。
橋田の分は羽賀が持っていったらしく、橋田も食事を取っていた。
「橋田。パソコンの調子は?」
「ようやく向こう側とアクセスできそうだよ。言っても、昨日1日は向こうとの通信に手間取っていただけだから、つながることさえ出来れば何とかなるよ」
橋田はそう言ってから、朝食を終えて、またパソコンと向かい合った。
「そういえば、あのバズーカ」
と羽賀が言う。
「昨夜のうちに直しておいた。使いたければ使え」
「昨夜って・・・・・・じゃあ、貴様らは昨夜から一緒にいたということか?」
「ああ・・・・・・」
「夜通しで一体何を・・・・・・!?」
何か無花果のテンションがおかしい。
ま、僕の預かるところではない。
「今日一日は、橋田はこのまま作業をしてほしい。羽賀はここで見張り。俺は本部のほうで行動する。如月と無花果は自由にしろ」
そう言ってから神道は朝食後には情報室を飛び出していた。
「僕は本部にしようと思うけど・・・・・・?」
「そう。じゃあ私はこちらを」
無花果はそう言って情報室に残った。
僕はそのまま本部・・・・・・つまり教室に向かうことにした。