8日目:突然に、訪れる
ちょい短めです。
あ、いつもどおりかも。
「暇である」
はがのはつげん。
「きさらぎはむししている」
「いちじくはようすをみている」
「はしだはまほう『パーソナルコンピューター』をつかった。すべてのあいてのこうどうをむしできる」
「しんどうはまほう『ウワグツノシュウライ』をつかった」
口で言うようなゆったり感は無く、上靴は時速160キロくらいの速さで飛んでいく。
「はがに0のダメージィィ!」
羽賀は必死で避けていく。
「殺す気か!?」
「お前が暇だと言うから、俺なりに対処してやったつもりだが?」
「てか、何だよ!あの冷たい反応は!!」
「ドラクエ仕様だ。喜んでおけ」
さて、橋田がパソコンを操作している間、僕らは暇なわけでありまして。
これは本当に何をしていればいいのか分からない。ので。
「ちょっと爆破跡を見てくるよ」
とだけ言ってから入り口の扉を開けてから出て行った。
「暇だから、俺もついてくよ」
と羽賀が言ったのを聞いた。
「・・・・・・うん?」
僕の視線の先には血液が階段を染めていて、3つの死体が落ちている。
「どうした、如月?」
「・・・・・・死体が足りない・・・・・・」
「え」
あそこに居たのは4人。死んだのは3人。
「1人助かったわけか・・・・・・」
「まぁ・・・・・・大丈夫だろう」
僕は呟いてから階段を降りていく。
「如月!避けろ!」
「え」
パン。
銃弾が僕の頭をかすめた。
「な」
「チィ!」
そのまま銃を連射する。
「如月!」
羽賀がその距離から飛び降りて、ソイツを蹴り飛ばす。
「ぐ・・・・・・」
ソイツは階段の壁にぶつかって、怯む。
「おい!コイツは!」
「死に損ないだよ」
逃げ出した教師の中の1人だ。
ダメージを全く食らってない。遅かったか、早かったか・・・・・・。
「死ね」
教師はすぐに立ち直り、銃を構える。
「避けろ!」
僕は叫んでから、転がる。羽賀は飛び上がって階段を上がる。
「舐めるなよ」
今度はマシンガンを構えて、僕を狙う。
僕はそのまま階段を転がり落ちるという方法で逃げる。
そのまま一番下まで降りて、立ち上がろうとするが、その教師は銃口を僕の額においていた。
「・・・・・・あれれーおかしいぞー。先生って陸上部の顧問でしたっけ?」
「国語担当だ。しかし高校では陸上部の走り幅跳びの選手だった」
階段を一気に飛び降りてきたって訳か。
「時間を掛けると羽賀が来そうなので、じゃあな」
と銃の引き金に指をかけ、
そのまま教師は頭を打ちぬかれて倒れた。
「・・・・・・!?」
角度からして羽賀じゃない・・・・・・。
振り向く。
「やぁ」
「・・・・・・木戸・・・・・・?」