8日目;珍しく、慌てる
「・・・・・・一体どうやって調べたと言うのだ」
「私のことまで調べてあるわね」
「こんなの・・・・・・調べるとかじゃないよ・・・・・・。私が口走らない限りわからないことだよ・・・・・・」
3人もショックを受けているようだ。1名、微妙だけれど。
ちなみに今は、橋田の代わりに羽賀が見張りを担当している。
「・・・・・・皆のが本当にある以上は、まぁ、否定できないだろうけど、僕はそこに書いてある通り、殺人鬼だぜ」
と自己申告してみた。
「あー・・・・・・道理で強いわけだ」
羽賀は冷静に言う。
「俺の推理どおり、学生だったな」
神道はさらに冷静に言う。
「殺人に対して冷静な顔だと思ったんだー。やっぱり、あの目は殺人経験者の目だよねー」
橋田もあんまり驚いていない。
「私は知っていたわ」
無花果は普通に対処した。
盛り上がりに欠ける。
何か必死に隠しとおしてきて、最後の方に言って、わぁぁ!みたいな盛り上がりかと思ったら、普通なタイミングで言って、普通な感じであしらわれたって感じになった。コレは小説としてはどうなんだろう・・・・・・。
閑話休題。
「・・・・・・もしかしたら、逆から追えるかも」
橋田がそう呟いた。
「え?」
「この情報源を探る。もしかしたら面白い情報にたどり着けるかも」
「そんなことできるのか?」
「やってみるよ」
橋田がパソコンを操作し始める。
無花果は画面をしばらく見た後、頭を抱えた。情報量が多すぎて分からないのだろう。
俺もそこまで得意ではないので一旦スルー。
神道は興味深そうに見ている。
「・・・・・・ダメだ。もっとハードが大きくないと無理かも」
「情報室へ行こう」
神道はそう言って校長室を出た。
「彼は行動が早いわね」
無花果も次いで出て行く。
「・・・・・・行こうぜ、橋田」
「あ、はい」
橋田と一緒に俺達も校長室を出た。
「神道、てめぇ、いい加減にしろよ・・・・・・!」
「何を言っている。貴様にキレられるようなことをした覚えは無い」
「俺は今まで我慢できていたことを誇りに思う!!」
羽賀はそう言ってから、神道を投げ飛ばす。
「何をする」
静かに言いながら神道は地面で受身を取る。
「おい!どうしたんだ!?」
「神道君が彼を『服部クン』って呼んだのよ」
ああ・・・・・・。屈辱的だわな・・・・・・。
「おーい、2人ともー。さっさと行こうぜー」
「止めるな!如月!俺はあああ!!」
ああもう・・・・・・。
面倒な事になってきた・・・。
閑話休題の読み仮名はわざとです。