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7日目:Death

 いや、


 もう分かるよね?

 はっきり言って動揺していた。

 どうして・・・・・・。

 どうして僕の情報が世間に漏れているんだ!?

 ていうか、だとしたらどうして僕は捕まらない!?

 絶対最近の記事じゃない。最近のものだったら、外から警察が来て僕は捕まっている。

 ・・・・・・いや。

 逆だ。最近のだ。そしてこの学校に来ようとした人間は全て殺されている・・・・・・。

 !?

 だとすれば・・・・・・。

 僕の父さんや母さんも・・・・・・。


 絶望していた。そして気付いた。

 僕は人を殺すのに大切な人が死ぬのは嫌なんだ・・・・・・。だから無花果がああなった時・・・・・・。

 無花果がこちらに来ようとしているので電源を切った。彼女にそんな動作は出来ない。

「何で消したの?」

「いや、ウイルスが入ってきて」

「ウイルスはそんな簡単には入らないわ」

 どうして知っている。インターネットを知らない奴が。

「さっき新聞で覚えた。それにウイルスは情報の授業で習ったわ」

「あっそ」

「で?何があったの?」

「サーバーのアクセスが禁じられていて、インターネットの回線にトラブルがあったらしいから、別方向からのアクセスを考えないといけない」

「?????」

 よし。ごまかせた。


 というところで図書室の扉が開いた。

「おい!居るか?」

 うちのクラスの人間だった。

「どうかしたのか?」

「   」

「え?」

「仲間が2人・・・・・・   んだ」

「・・・・・・!?」

 僕は驚いて、すぐに走り出した。

 無花果と羽賀も後から続いた、はずなのに、僕より前に居る。






「木戸!」

 僕が入るとそこに仲間だった2人と思われる死体があった。

「・・・・・・本当に・・・・・・!?」

 木戸は黙って頷いた。


 僕はその死体に触れる。

 ・・・・・・冷たい。そして脈を打つ音もしない。

 死体。

 今まで殺してきた人。その終わり。終末。結末。未来。幻想。


「・・・・・・死んでる」

 僕は踏みしめるように言った。


 沈黙がその空間を包み込む。

「・・・・・・会議といこう」

 木戸はそう言って教卓に歩く。


「どうしてこうなったんだ?」

 疑問だった。

 相手は15人。待機部隊が居なくても、人数的に勝てる。

 それなのに。


「アイツの言ったとおりだ。向こうの武器が馬鹿にならないくらい強い」

「どういうことだ・・・・・!?」

「アイツが言っていただろう?」

 神道が口を開く。

「先生側の武器を強くすると」

 アイツ・・・・・・ヒラオカのことか。

「具体的には?」

「あの2人の死体を見ると、背中に火炎放射機の後があった」

 火炎放射機・・・・・・。そんなものまで。



「お前らのせいだ・・・・・・」

 男子生徒の1人が呟く。

「え・・・・・・」

 

 そう。


 これは、彼らの責任の物語だ。

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