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4日目:形勢逆転


 それは生徒なのか、それとも、先生なのか


「負傷者ってことは死んでないんだよな?」

 僕と無花果は2階から飛び降りる。

「まぁな。ただ、人数が人数だからな」

「何人なの?」

「14人」

「はぁ!?」

 思わず叫ぶ。

 それってつまり・・・・・・。

「待機部隊が5人。全員で32人。負傷者が14人ってことは・・・・・・」

「戦線に今居るのは半分以下ってことね」

 僕の言葉にそう付け足して、無花果は、

「どこ?」

 と訊いた。

「3階だ。どうやらそこで襲撃用意をしていたようだな」

「分かったわ」

 それだけ訊くと、無花果は――――。

「・・・え?」


 消えた。

 間違いなく消えた。無音の境地である。

「な、何者だアイツ!」

 何か敗者の捨て台詞のように神道が言う。

 うーむ。言わないほうがいいような気がする。

 俺達はそのまま5階に向かって走る。

 5階について、神道が言う。

「おい。上ってきた時も気になったが、この惨状はお前の仕業か如月」

「もう1人の方。先生の機関銃奪って、全員ヌッ殺した」

「・・・・・・本当にアイツは何なんだ」

 そう言って神道は走って階段を降り始めた。

「・・・・・・」

 僕は少し黙って考える。

 そして教師達のところへ。

「銃を借りまーす」

 3人の銃を奪って、1つの銃に入るだけ弾を装填してみる。

「・・・・・・よし」

 僕はそう呟いて、せかされる前に階段を再降下し始めた。


 そして、3階に着いた。

 ・・・・・・。

「確かに、こりゃ14人も死ぬわけだ」

 僕は前を見る。教室1つ挟んだ距離だ。

 銃を構えた先生が30人。

 確か、初期時に40人だったから、僕が2人、無花果が5人殺したので、残りは33人。となれば、今ここにいる30人を除いて、別に3人いるはず。

 って、無花果はどこだ。というか他の奴らは?

「他の奴らは全員、教室で待機させてある」

「ってことは僕達だけじゃん」

「そうだ。だから?」

「だからって」

「俺がいるし、お前もいる。無花果もきっと居る。どこに問題がある?」

 ・・・・・・・根拠のない自信だ。しかも余裕顔。


「言っておくが躊躇はないぞ。すぐにでも殺す」

「あー・・・。拒否」権はないだろうけれど、一応言ってみる。


「如月」

 小声で神道が言う。

「何?」

 小声なので、僕もそれに応じた対応を取る。

「先ほどの負傷者達は、そこの教室の全てから爆弾やナイフが飛んできた事によって、火傷や傷を負った。恐らく、向こうの残り3人は、その教室にいるんだろう」

「・・・・・・てことは俺達の後ろの教室にも?」

「あそこだけは確かめさせた。アレだけは大丈夫だ」

「了解」

 僕はそう言って、


 咄嗟にその教室に向かって走った。

 示し合わせたかのように、同時に神道も走る。つまり2人とも敵に背を向けた状態だ。

「あ、待て!」

 いやいや貴方のほうこそ待ってくださいよ鬼ごっこで待てっていわれて待つ奴居ないでしょうって言うタイミングで銃弾メチャ来たよ向こうは機関銃備え付けですかこの野郎!!!

 一気に言い切るような形で僕は心の中で叫んだ。


 これどうすんだよ。どうやって戦えって言うんだよ!!


 


 如月たちの危機に現れるのは『ヒラオカ』


 ・・・・・・うっそです。

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