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3日目:物語


 序章の続きだぜ。


 まさかとは思うが、これより以前を読んでないとかないよな?


 これであらかた話は終わった。

 振り返り期間は終了です。これからは物語が進みます。

 それはつまり物語の予測が僕には付かないと言う事も意味している。


 さて、序章のように爆発から始まった3日目。

 俺達待機部隊はいつもどおり教室で時間を潰すことにした。

 かったのだが。

「如月。俺が言えることでもないが、どうやら貴様は異常なようだな」

「・・・・・・」

 皆が居なくなってから神道が俺・・・・・・だけでなく皆にも言い聞かせるような声で言った。

「2人・・・・・・殺したんだぞ」

「そうだな」

「俺とは違ってお前は普通の人間であるはずだ。普通は命の重さに耐えられず、5キロは痩せるぞ」

「そうだな」

「お前・・・・・・一体何者だ?」

「僕は如月幽鬼。冷酷な生き物だから、普通に考えたんじゃ僕を理解するのは難しいんじゃないかな?」

 僕は他人事のように言ってその話に幕を閉じた。

 納得しかねているような顔をした神道も結局は諦めたように座り込んで、1人でポーカーを始めた。


 昨日の僕の行動が戦線自体に何らかの影響を与えたのは間違いないだろう。先生方も、向こうからの攻撃の危険性を考慮しているようだ。ただ、僕の殺人を見ていたわけではないから、誰を気をつければいいのかも分からないだろうが。

 で、その影響というのは僕らにも関わっている。

 例えば、何故か僕は英雄になっている。皆を救ったような目で見られる。しかしどちらかと言うと、目の前に絶望を置いて、「じゃ、後頑張れよ!」と言いながら消えていく予定だったのに、先生方を死体に変えるという見事な行動の所為で僕は地味な信頼を勝ち得ている。

 ただ、いい物ばかりでは当然無い。影響はこの待機部隊にもかかわってくる。待機部隊のメンバーからの視線も地味に気になる。どういうことだろう。僕が何かしただろうか。とか考えてみるが、推測としては、「まさか殺すとは思わなかった」とかそういうところだろう。

 一々気にする場合でもないので、スルーする方向性を利用して現実逃避という逃げ道を確保しておいた。


 それにしても、1人1人が別々に暇を潰している。その空間はやはりとても静かな状態を保っている。いつもはうるさい羽賀は、忍者の修行にありそうな「せーしんとーいつ」をしている。座禅を組んで座っているので、僧とも取れるが。神道は1人ポーカー。楽しいのかどうかは不明。橋田はうちのクラスにいる亀を見て和んでいるようだ。無花果はといえば、オセロタワーを中止して、詰め将棋の本(どこにあったのだろうか)を使って、将棋の勉強中のようだ。で、僕は手持ち豚さん(なんじゃそりゃ)である。


「・・・・・・僕、ちょっと外に出てくるよ」

「俺も行こう」

「ついて行くぞ」

「行きます!」

「行くわよ」

 全員同時に動く。

「・・・・・・なんで?」

「お前がどっかに行こうとするからだ」

 意味の分からん理由だな。



 で。

「結局、全員で行くのはダメだろ」

 っていう僕の提案を受け入れて、ジャンケン大会が始まった。

 勝ったのは

「では行きましょう!」

 橋田だった。


「何で橋田はついてくるんだ?」

「・・・・・・多分皆も一緒だと・・・・・・思うんだけど・・・・・・」

 若干、弱そうな喋り方で僕を見る。小動物っぽい。

「・・・・・・質問があるんだ」

「質問?」


 これ、めっちゃ長くなると思うよ。

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