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1日目:現状

 そろそろ現状を理解するために、長々と他人の紹介をしようと思う。


 神道 結弦の説明だ。身長体重見た目は省略する。少し前の話を読みたまえよ。というわけで、境遇について話したいと思う。彼の父親は国を動かす、政治家を動かしている「裏」の人間で、彼の父親の命令ならばこの国の法律は変わってしまうらしい。母親は検事。正式名称は忘れたが、上の方にいるらしい。故に、彼女が認知している極秘情報を神道が知る事もできるということだ。兄が裁判官で姉が警察官だそうだ。まぁ、こんなに知っているのは、偏にパソコンのおかげだろう。何のために調べたかと言うと、僕の殺人をばれないようにするためにあらゆる情報を集めるためである。あ、そうだ。どうしても訊いてみたい事があるのだ。

「神道」

「何だ」

「例の連続殺人犯はどう思う?」

「・・・・・・犯人は、子どものようで、大人として完成している。しかし、結局子ども。というところか」

「・・・なんだそれ」

「犯人は学生でありながら、物事の分別ふんべつをつけて考えている。その証拠に、万引きの常習犯やいじめっこ、不純異性交遊者等々の犯人を殺害している」

 とは言え、犯人は分かっていないがな。と、神道は続けた。

 へぇ・・・。まぁ、俺は犯人知ってるけどね。とか言ってみる。


 橋田明日香。身長150cmと小柄。体重は隠して置くがかなり軽そうだ。髪は肩までで全面的に緩やかなカーブで少し上を向いている。若干、後ろ髪も前髪もギザギザだ。で、茶髪。しかし、不良のような染めたという感じではなく初めからその色だったようだ。上向いているが、上付いた奴ではないようだ。

うん。上手くない。

 閑話休題。

 で、そんなに長い髪ではないので何かで束ねたりもしていない。服装も顔立ちも基本的には目立ったところはない。が、注目すべきは「目」だ。左側は黒で右側は青・・・いや、藍色だった。こういうのを「オッドアイ」というのだったか。

「橋田。それってカラーコンタクトなのか?」

「え、あ、違うよ。生まれつき・・・かな?」

 かな?って・・・質問しちゃってるよ。


 では、羽賀祝人の説明と洒落込もうと思う。身長183cmくらい。体重は60kg弱だな。見た目に関しては前にも言ったけど、「チャラい」という感じでは無い。が、髪型が特殊だった。いや、特殊だと言うならば、その髪型から考えれば服装も異質であった。まず、髪の色は黒だったが、その黒こそ違和感を感じさせる。自らの姿をやみに潜ませるための黒という感じだ。黒の上から黒を塗ったような感じだ。で、その髪型はオールバックだった。少し年上っぽい印象を受ける。だが、そんな髪型の奴はそうそう居ない(少なからず片田舎の中学校には)。そして服装はと言うと常に首とネックウォーマーをしている。しかも黒。で、制服なのだが、ズボンのベルトの上から、ウェストポーチを巻いている。

「羽賀。そのウェストポーチって何が入ってるんだ?」

「ん?・・・あぁ・・・貴重品だよ。ケータイとサイフとか・・・そういうの」

「先生には預けないのか?」

「アホか。貴重な物を人に預けてどうすんだよ」

「・・・成程」

 理解はした。確かにそれなら肌身離さなくていいのか。体育はロッカーに入れて鍵閉めりゃいいんだから。


 ちなみに、無花果弥生は、167cm、体重略。

 僕の身長体重は、172cm、体重、57kg。詳細は教えないぜぃ。


 ドーン。

 あ、外で音が鳴った。銃撃音か・・・。ふと時計を見ると、今は11時48分。



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