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なし(タイトル募集中)  作者: 依織恵
1章 物語が始まるまで
14/14

名乗りの夜

「来週か……。」

私は憂鬱な気分で部屋のソファから外を眺めていた。

 貴族の子供は8歳になると社交界デビューをする。ただ、いきなり大人に混じってではなく、毎年どこかの上流階級の家が主催することになっている、親同伴の8歳の子供達をメインにした「名乗りの夜」と呼ばれる夜会からスタートする。

 「名乗りの夜」は他の家との縁をつくる絶好の場だ。なぜなら、先ほど述べたように()()()()()()()の会だからだ。位が高い家の子供と仲良くなれたり、婚約関係を築けたりと純粋な子供達による、玉の輿が行えるからだ。実際にそういった例が幾つかある。他にも従者として、仕事のパートナーとして互いに支え合う関係をこの会から築いた人もいる。

 ちょうどこのノクターナ王国の第一王子も今年で8歳になり、今回の「名乗りの夜」は必然的に王家も参加する。よって、それぞれの家では、王子、王家に粗相のないように、欲を言えば気に入られるように自分の家の子を厳しく教育しているんだそう。まぁ私は好きなことを好きなだけやって、気づいたら完璧になっていたから問題なし。ただ、私も王家の次に偉い、公爵家のトップの家だ。「名乗りの夜」では、たくさんの人に声をかけられ、そのほとんどが親に言われ、関係を築こうとする子供達だろう。人と話すのは好きだし(どの口が言ってるんだ?)同年代とやっと関わる機会ができるのに、下心が見え透いているのは本当に無理で尚更気分が滅入る。

 「名乗りの夜」で着るドレスはもう決まった。仕立て屋さんや母様の着せ替え人形になっていた気がしなくもないが、良いドレスを見つけられたので良かった。エスコートは父様がしてくれる。「名乗りの夜」について父様は

 「公爵家としての威厳とか本当に考えなくて良いからね。アルファがしたいことをすれば良いよ。従者を探すでも良いし、爵位関係なく仲良くなりたいと思った子を見つけられると良いね。友達になったって子は遠慮なく屋敷に呼んで良いからね。ただ、婚約者はまだ早いから。」

……だそうだ。私の好きにして良いって父様は本当に優しい。従者か…確かに、自分の相棒的な人とか憧れる。背中預けるぜ、的な。そういう出会いがあれば良いな。婚約者に関してはノーコメントで。恋は落ちるものとかいうけれど、そもそも恋愛したいとは思わないし、結婚の予定も私の人生計画には入っていない。リオン達もいるし、私はやりたいことに全力で取り組める環境があれば良いかな。

 どんな人達がいるんだろうと日に日に少しずつ明るくなっていく心の中。とうとう「名乗りの夜」が始まる。

思っていたよりも説明が長くなってしまった...

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― 新着の感想 ―
能力チートだなぁ
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