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転生したらイケメンだった  作者: 佐和多 奏


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1/3

世の中結局顔ですか?

「好きです、付き合ってください!!」

「ごめんなさい!」

 これで何回目だろうか。

 フラれたの。

 ああ。

 おれは。

 ずっとこのまま。

 生きていくしかないのだろうか。

 テレビはつけない。

 だって。

 イケメンばっかりだから。

 鏡は見ない。

 惨めだから......。


 アニメが大好きで、高校生になったら恋愛できるのかなって、思っていたけど全然そんなこともなくて。

 じゃあ、大学生になったら、って、思ってたけど、全然うまくいかなくて。

 大学4年になって、卒業論文を書き終えて、好きな人が、一緒に出しにいこって言ってくれて、何度もご飯も行ってるし、告白して、結局これかよ。

 もうこれから春休みで、次大学に行くのは卒業式で。1回くらい出席の日あったっけ? よくわかんねえ。


 けど結局、俺は、学生のうちに恋愛はできず、このまま社会人になるわけで。

 

 空を見上げると、星が綺麗。

 

 そんな偽りの美しい世界から逃避するように、室内の駅に入っていく。


 世の中結局顔で。


 俺なんて生きる価値ないんだよ。


「通過列車です。ご注意ください。」



 俺なんて。

 生きる価値。

 ない……。



 どこだ……ここ。

 ヨーロッパ調の景色。

 レンガ造の建物がたくさん。


 そして。

 みんな。

 おれの方を。

 見てくる。

「大丈夫ですか?」

 ……。

 エルフだ。

 可愛い、エルフが。

 話しかけてくれた。

 手を取り、ぐっと上に持ち上げてくれた。

 そして。

 こう、話す。

「一目惚れ、しました。」


 え?

 一目惚れ??

「いや、その、え?」

 すると、隣から天使が、エルフにガン、とタックルする。

「私も、一目惚れしました!」

「ちょっと、私が先に話しかけたんだけど!!」


 待って待って、状況が飲み込めな…。

 鏡のように綺麗な水たまり。

 そこに映るおれの顔は。


 イケメンだった。


 それはそれは嬉しくて。


 たまらない。


「どっちを選ぶの?」

「そ、そんな急に言われても。」

「はあ?はっきりしない男だな。」


 2人は去っていった。


 街を歩くとおれの方をチラチラとみんなが見てくる。


 これが、イケメンってやつか。


 嬉しいな。

 過去の自分に見せてやりた……。


 馬車が。


 突っ込んできた。


 危な……。



 ってて。


 ここは……。


 駅の、ホーム……?


 通過列車がドーッと通っていく。


 そっか。


 おれ。


 飛び降りてないことになってるんだ。


 少しだけ。


 転生して。


 イケメンの気分を味わえたから。


 よかった……。


 あれ。


 周りの視線が。


 すごい。


 感じる。



 おれは、スマホの内カメで自分の顔を確認した。



 そこには、超イケメンの顔が写っていた。

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