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<完結>ダンジョンコンサルタント~魔王学院ダンジョン経営学部のエリートが劣等生女子とともにポンコツダンジョンを立て直します  作者: 楊楊
第四章 オリジナルダンジョン

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水龍ダンジョン 2

リバイネ様の行動確認を行うのが私の仕事なのだが、久しぶりに部隊員を招集することになった。今回の部隊員はフワフワ鳥のフワッチと一角兎ホーンラビット家族の父親とフワフワ狼家族の父親だ。父嫌達は、子供の手が少し離れたので依頼を受けてくれた。但し、法外な報酬をねだられたけど・・・・。


そこまでして、部隊員を増強したのには意味がある。相手は水龍なので、動きが速いし、飛べるし、海に潜ったりもするのだ。人数が多くないと尾行しきれない。

今もリバイア様が、お稽古や飛行訓練が嫌で逃げ出したリバイネ様を探している。


「全くあの子はどこに行ったのかしら?」



行先は離れ小島の建設中の水龍神殿だ。調査したところ、この水龍神殿の巫女になる予定のリザードマンのリザラという女性に懐いているのだ。リザラはリバイネ様が醜いクラーケンのときから恐れず話掛け、粘り強く対話を試みていた。最後まで実力行使に反対したのもこのリザラだった。

そんな縁で、巫女のリザラには懐いている。


「リザラ!!姉上が来たらいないって言ってよね。後、お菓子も追加で用意しておいて」


「リバイネ!!また逃げたわね!!今日という今日は許しませんよ」


リバイア様に咥えられてリバイネ様が連れていかれる。遠くからリバイネ様の悲鳴が聞こえてくる。

しばらくして、リバイネ様がへとへとになって神殿に戻って来た。


「今日もよく頑張りましたね。新作のケーキですよ」


「ありがとうリザラ!!私頑張るね」


リザラは嬉しそうだ。タリーザもそうだが、古龍に仕えることを本当に幸せに思っている。厳しい訓練の合間の息抜きとしては必要な場所だとリバイア様も言っている。なので、そこに居ると分かっても、少し時間をおいてから連れ戻しに行くようにしているみたいだった。

リバイネ様の良き理解者ができて私も嬉しく思う。



しかし、反対にタリーザは元気がなかった。リバイア様やリバイネ様の前ではそんな姿は見せないが、一人で塞ぎ込んでいることが多くなった。

私が心配になって声を掛けると泣き出してしまった。


「ナタリー先輩!!私はどうしたらいいんでしょうか?私はリバイネ様のためを思って、あえて厳しく接しているのに・・・この前リバイネ様に言われたんです。『リザラは優しいのに、タリーザは厳しくて、私に意地悪ばっかりする。同じリザードマンで、なんでこうも違うのかしら!!』と・・・・私だって、リバイネ様を甘やかしたり、優しくしたりして、友達みたいに接したいのに!!ウッウウウ」



頑張り屋で真面目なタリーザならではの悩みだ。マモンさんの補佐をしながら、教育係もこなしているので、ストレスが溜まっているのだろう。先輩として何とかしてあげたい。しかしどうしたものだろうか?


結局、リザラと接触することにし、今回もミーナを連れて行くことにした。


「ミーナさんは編集関係の仕事をされてるんですね」


「そんなところです。それと今回取材でお邪魔したのは、水龍神殿の巫女がどんな仕事をされているのか、興味があったからですね」


そこから、ミーナがリザラと当たり障りのない会話を続けた後、リバイネ様のことを聞いてみた。


「リバイネ様は頑張り屋ですね。苦手な訓練も一生懸命に取り組まれています。たまに逃げ出してこられますが、それはそれで、愛らしい・・・・・」


いかにリバイネ様が可愛らしいかという話が続く。いい娘を巫女にしたのだと勇者に感心した。ミーナの質問は、更に質問は続く。


「リザラさんが、リバイネ様を大切に思っていることがよく分かりました。次はリザラさんについて質問です。悩みや困りごとがあれば教えてください。それに今後の目標も」


「そうですね。悩みというか、目標というか・・・」

少し間を置いた後にリザラが話始める。


「実はリバイネ様にはダークリザードの従者がいるらしんですよ。その方はリバイネ様の教育係も兼ねているらしんですけど、リバイネ様は『私の為に色々言ってくれるのは分かるんだけど、つい八つ当たりしてしまうのよね。本当は感謝してるんだけどね』と言っておられました。

私なんて、リバイネ様が可愛くて仕方なくて、ちょっと注意したほうがいいかな?って思っても、それができなくて・・・私もその従者の方みたいにもっとリバイネ様の役に立って・・・・」


リザラにしてみれば、タリーザのことが羨ましいんだろう。

このことをタリーザに教えてあげれば少しは元気が出るだろう。


ダンジョンに帰還し、タリーザを探していたところ、リバイネ様と話をしていた。


「た、タリーザ、いつもありがとう。これは新作のケーキだから食べて。私頑張るから」


「リ、リバイネ様・・・・」


タリーザは涙を流して感動していた。しばらくして、リバイネ様が去った後、マーマンのマモンさんがタリーザに近付く。


「タリーザにはいつも助かっているよ。できればこれからもずっと側で支えて欲しい」


「マモンさん・・・・」


タリーザとマモンさんは抱き合っている。二人がそんな関係だったなんて・・・・。

(これは私の出る幕はないわ・・・)




「ミーナ、結局、私達の活動は無駄だったねえ」


「ナタリー、元気出して。タリーザさんが元気になってよかったじゃない」


そんな会話をミーナとしているとリバイア様がやって来た。


「無駄ではありませんよ。私達のためにここまでしてくれるなんて嬉しいかぎりです。それにリバイネを元通りにしてくれたことは感謝してもしきれません。本当にあなた達に依頼してよかったと思ってますよ。今回の件もリバイネとタリーザに代わってお礼をいいます」



その言葉で頑張った甲斐があったと思うことにした。

目的はタリーザを元気づけることだったんだからね。よしとしておこう。


タリーザも元気を取り戻したし、水龍ダンジョンのオープンに向けて頑張ろう!!

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