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<完結>ダンジョンコンサルタント~魔王学院ダンジョン経営学部のエリートが劣等生女子とともにポンコツダンジョンを立て直します  作者: 楊楊
最終章

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攻略後

「そうなんですね。大活躍じゃないですか!!」


「みんなはそうですけど、私なんてただ水中でシーサーペントを狩ってただけですからね・・・」


そう言うのはミックスナッツのメンバーでリザードマンのクロコさんだ。

私はミーナと共に約束していたミックスナッツへの独占取材をしている。ダンジョン攻略作戦に参加したミックスナッツはパーティーでの活動ではなく、それぞれの部隊に組み込まれての活動だったそうだ。


「パーティーで活動したいとは思わなかったのですか?」


これにはリーダーのカシュ―さんが答える。


「それはそうですけど、実力的に言っても無理ですからね。俺達がファーストステージを突破できたのも、セカンドステージができて、ファーストステージの難易度が下がったからですし・・・。俺達だけで挑戦したら5分で全滅ですよ。クロコはまだ、シーサーペントをかなり討伐したからいいですが、俺なんてドロップアイテムをひたすら集めていただけだし・・・・」


「それでも参加できただけ、凄いことだと思いますよ」


「そう言ってもらえると助かります。戦闘らしい戦闘はしてませんが、多くのことを学ぶことができました」


「そうですね。私とヘーゼルも戦闘はしてませんが、ベッツ・スパクラブの方とともに結界の壁を構築したことは大きな経験になったと思います」


そう言うのは魔法使いのクルミさんだ。地龍を足止めできたのはこの結界の壁の効果が大きかったと思う。戦闘には参加していないと口では言っても、クルミさんは誇らしげだ。


「でもやっぱりティアナ様は凄かったわ!!三頭龍ヒュドラの首をぶった切ったのよ!!もう感動したわ」


そう言うのは剣士のピーナさんだ。


「ティアナ様?その方は参加していないように思うのですが・・・」


「ああ!!ブラックゲイルです。実はブラックゲイルの正体はティアナ様なのよ。本人はバレてないつもりだけどね。これは記事にしないであげてほしいな」


残念なことに正体はバレバレのようだ・・・・。


「今回私は連絡要員で、戦闘には加われなかったけど、次回同じようなことがあればメインで戦えるように訓練に励むわ」


「ピーナは前向きでいいわね。私なんてリザド将軍とリザラ姉様に『水中戦闘力が落ちている。特別訓練だ』とか言われて、あれからずっとしごかれてるわ・・・。辛いけど、やっぱり訓練は必要よ。ミックスナッツはの活動がないときは私も積極的に訓練に参加するようになったからね」


みんないい経験ができたと言っている。



「ところで、今後の活動はどうされるのでしょうか?」


「そうですね。地元のクロスポートに一度帰ってみることにします。というのも今回の攻略部隊に参加したことでクロスポートが表彰してくれるんですよ。独立記念の目玉にってことで・・・・」


なんでもミックスナッツは、5人中4人がクロスポート出身で、メンバーも獣人、魔族、人間、ハーフエルフ、リザードマンの構成であることからも、多種族の共存を謳うクロスポートを象徴するパーティーとして見られているらしい。


「俺達の実力からしてそこまでされると少し恥ずかしいですね。俺達よりも実力があるパーティーなんてゴロゴロいるのに・・・・」


そう言っているがカシュ―さんは嬉しそうだった。



「今回の活動を通じて一番嬉しかったことを教えてください」


「私達リザードマンは龍神様のご褒美には痺れましたよ。あそこまでしてくれるなんて・・・」


ドライスタ様のご褒美は、ドライスタ様御一家とリバイネ様が総出で、ダンジョン攻略部隊全員を背中に乗せて、短時間ではあるが空の旅に連れて行ってあげたことだ。一応に皆感動していた。リザードマン達と同じように泣き崩れていたのはシスターフローレンスだった。


「これで私も伝説の龍騎士となったのですね・・・・・」


(多分、なってないと思う・・・・)


それとオルマン帝国のマルロ大臣だけは青ざめていた。


「皇帝陛下が乗ったことのない古龍の背中に私が乗っていいのだろうか・・・どう説明しよう・・・多分、『我も乗せろ!!』と言われる・・・帰りたくない」


この人も苦労が絶えないのだろう。



そんなこんなで独占取材は終了した。

ダンジョンを攻略されたドライスタ様だが、思いのほか機嫌が良かった。

今回も例のごとく観覧希望者を募って鑑賞会を開いたのだが、かなり評判が良かった。参加者からは


「これぞダンジョンの醍醐味だ」

「こんな熱い戦いを見るのは初めてだ」


などと絶賛されていた。それに以前からドライスタ様は「最近、ヒュドラが調子に乗り、粋がっておる!!懲らしめてやらねば」と言っていた。今回、討伐されたことでヒュドラも反省したようで、謙虚になったそうだ。


何はともあれ、めでたし、めでたしと言った感じだった。


「ミーナ、そう言えば今日はエリーナがこっちに遊びに来るんだったわ。休みが取れたみたい。タリーザが女子会するって言ってたわ」


「じゃあ、何か美味しい物を買って帰ろうか?」



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