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秩父遍路 幻想巡礼 幻説秩父三十四箇所巡礼行記 第2夜 秩父観音霊場三十四箇所開創秘譚  (全4夜)

作者: 舜風人

第2夜   秩父観音霊場三十四箇所開創秘譚





山深み谷の戸閉めて、


         浅茅生の秩父の奥は


                  住みよかるらん。(秩父風土記)




古くから、こううたわれた秩父の里は、


四方を山に囲まれた山紫水明の別天地だった。




古代、知知夫の国がおかれ、産銅、産鉄、良馬、などが遠く奈良の都まで献上されていた。


今も、銅や鉄の採掘跡が各所に残されている。更に、その由緒を伝える、地名も今に残っている。


皆野町金沢なども、古代の産銅の由来といわれている。




また、御牧も設けられて、馬が献上されていたのである。




かく、四方を閉ざされた別天地であるから、


古くより、戦乱を逃れて落ち延びてくる落ち武者が相当いたらしい。平将門の乱の時も、


城峰山には


将門伝説が伝わっている。


何でもここまで落ち延びた将門は、


妻妾の桔梗御前の裏切りで見つかり、殺されたという。


そのとき、将門は、


桔梗よ,絶えろ。と叫んで息絶ええたため、


それ以後この山には、桔梗は決して咲かぬという。






中世には、武蔵7党が勃興し、権勢を振るった、


御牧の荘官の棟梁が、やがて、荘園を受領してのし上がったのがこれら、


武士団の発祥といわれている。




秩父地方に根を張ったのは、児玉党、丹党、などである。


これらの武士団はそれぞれ競いながら勢力を広げていったものと思われる。




さて秩父札所であるが、




誰が、がいつ秩父札所を開創したかは、史実的には諸説があるようですが、秩父観音縁起によると、文暦元年(1234)三月十八日午歳、十三の権者が秩父霊場をお巡りになったということで


それが開創ということになっている。


それまでに秩父地方に、寺社があって、それを、たずね聞いて歩き回った、聖者が出現したというところだろう。



以下は私の夢物語である。




性空上人は、今日も、思いをいたして山中で修行に励んでいらっしゃった、


と、ある夜、北天に、にわかに、白光がはしり、


舞い降りたかと思うと、一人の天人に化生した、


天人曰く。


「のう、御聖どの、ここより遠く、


 坂東の奥地に、秩父の里があることは知っていよう。


 そこは山紫水明の地にして、古代より栄えたところ、


 しかし、いま、誰も訪れることもなく、霊妙にして、静まっている。


 そこで、その地を、衆生の救いの霊地にしたいと思うたのじゃ。


 御仁に順錫してもろうて、霊場巡拝の聖地にはしてくれぬか?」




そこまで言うと、霊人はすっと、掻き消えた。




性空上人、あくるが早く、


旅装を整えると、早速、十三権者のもとへ、、、


ご自身が、巡歴しつつ、秩父を目指したという。




峠を越えて、秩父の里へ入り、


古寺、古社、霊蹟をめぐりては錫杖をたてて、村人を感化しつつ、


三十三の地を経巡ったという。




かくして、秩父観音霊場の基が出来たという。


そうして、やがて、


江戸の太平が訪れたとき、


庶民は、関所越えのない、つまり関所手形不要の簡易な物見遊山兼、修行洗心として爆発的な盛行を見るようになったのである。




ちなみに、当初、観音三十三化身の伝により秩父も三十三箇所であったが、のち、百観音信仰が


勃興するや、一つくわえて、三十四箇所としたものである。




西国三十三箇所、坂東三十三箇所、そして、秩父三十四箇所あわせて百観音という、きりが良くなったわけである。





わたしの夜ごとの、夢巡礼は まだ まだ 続く、、、、、、、




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